子供の矯正治療をスタートする目安 その 2
「不正咬合に気が付いた時」

不正咬合とは、正常咬合でない問題点があるかみ合わせのことです。

矯正治療をする事によって色々な問題点が改善されます。
不正咬合の種類と問題点に関しては、「歯並びが悪い(不正咬合)とは?」に詳しく記載しましたので参考にしてください。
不正咬合の原因は様々ですが、できるだけ早期に不正咬合を改善して骨格的な問題に発展しないようにすることが大切と考えています。
例えば、反対咬合を何もしないで放置すると、顎骨の形や顎関節、顔の筋肉が反対のかみ合わせに適応した形で発育し骨格的な問題となり、顔貌も変形してしまいます。
この様な状態から矯正治療を始めても、治療には限界があります。
場合によっては、外科的矯正(顎切り)を併用する必要があります。

反対咬合の矯正治療は個人差はありますが、5歳ぐらいから可能です。反対咬合の患者さんは多くの場合、低位舌と上唇部の周りの筋肉に過緊張が見られます。その為、上顎の成長が押さえ込まれ下顎の発育が助長され、反対のかみ合わせになります。この状態を早期に改善することが反対咬合の治療ではとても大切と考えています。当院では舌の位置を是正して筋肉バランスを改善するために、筋機能矯正装置(ムーシールド、トレーナーシステム等)とMFT(口腔筋機能療法)を併用して対応しています。年齢が上がれば上がるほど、体に染みついた癖は改善しにくくなります。子供の反対咬合は比較的短期間で改善しますので、躊躇わず早めに相談してください。ただし、下顎の成長は身長が伸びている間は続きますので、再び反対になることもあります。従って、反対咬合の矯正治療(1期治療)後は、長期的に経過を観察する必要があります。反対咬合が再発した場合は全身の成長発育を考慮して、2期治療をスタートさせます。

<参考>
子供の矯正治療をスタートする目安 その 1
「生え代わりの時期が来ても、上顎の乳前歯の間に隙間(発育空隙)がない時」
(クリックHere)

なぜ歯並びを治した方が良いの?
歯並びを治すと色々と良いことが・・・(矯正治療のメリット)
(クリックHere)

歯並びが悪い(不正咬合)とは?
不正咬合の種類と問題点
(クリックHere)

石井歯科矯正歯科医院 院長 石井清和