成長発育が期待出来る子供の小児矯正において、奥歯のかみ合わせ(咬合平面)・奥歯の高さ(咬合高径)を適正化して、下顎の成長発育を促し下顎を前方に適応させることにより非抜歯で深すぎる咬み合わせ(過蓋咬合)と出っ歯(上顎前突)を改善する事が出来る可能性があります。

奥歯のかみ合わせ(咬合平面)が下顎の動き(顆路)に対して急斜面過ぎるので、顎関節に圧迫が加わり下顎の前方成長も阻害されています。咬合平面をフラット化する事により下顎の前方成長を誘導し、前方に適応させました。この事により顎関節の圧迫が改善され顎関節症になるリスクが少なくなり上顎前突を非抜歯で治療可能となります。

咬合高径と咬合平面を適正化して、下顎の成長発育を誘導しています。徐々に下顎が前方に適応していく様子をご覧下さい。

矯正症例集閲覧に当たって
顎の大きさを歯槽骨の形態修正によって大きく広げ、適切な咬合誘導・咬合育成を行えば、成長発育期の小児の場合、顎の骨の成長発育を促す事は出来ます。
また、顎骨や顎関節の成長発育が期待出来ない成人においても、ある程度までなら歯槽骨の形態修正によって顎を広げて、歯を並べるスペースを確保することができます。
但し、個人個人の顎の形態・大きさ・歯槽骨の幅・歯軸等は異なりますので、歯槽骨の形態修正には限界があります。
全ての症例が、非抜歯で矯正できるわけではありません。
現在当院では、「できるだけ歯を抜かない非抜歯矯正治療」を実践するために、最新の歯科用CTを導入し、歯の移動を制限する様々な解剖学要因(歯槽骨の幅・歯根の3次元的な位置・顎l骨の3次元的形態・歯根尖と切歯管の3次元的な位置関係等)を慎重に分析しています。

顎が小さくて歯が並ばない時の対処法
①顎を徐々に広げる側方拡大(歯槽骨形態修正)
②臼歯を後方移動
③歯の間をやすりで削り(最大で約0.5㎜)スペースを創るIPR(InterProximal Reduction)
④小臼歯を抜歯して歯を並べる
⑤急速拡大(上顎の正中口蓋縫合が未だ癒着していない小児の上顎を急速に広げ、縫合を開いて新生骨を添加する)
の5つの方法があります。
当院では主に①②③の方法を採用しています。

矯正治療には、いくつかのリスクと副作用が有ります。
矯正治療をお考えの方は、下記の記事をご参照ください。
「矯正歯科治療で生じうるリスクや副作用について」(クリックHere)

子供の矯正治療をスタートする目安 その 1
「生え代わりの時期が来ても、上顎の乳前歯の間に隙間(発育空隙)がない時」
(クリックHere)

子供の矯正治療をスタートする目安 その 2
「不正咬合に気が付いたとき」
(クリックHere)