下の前歯が上顎の歯肉にくい込んで食べる時に痛い album 268

今回は、前歯のすきっ歯が気になって来院した小学校2年生の小児です。治療に当たって色々と症状の問診を行いました。すると頭痛と食事の時に下の前歯が上の前歯の内側の歯肉に当たり痛みがあることが分かりました。また、レントゲン(セファロ)で骨格分析をしてみると上顎骨の過成長は見られず下顎の位置が後退して咬み合わせが深すぎるために顎関節にかなりの負担が加わっていることが分かりました。出っ歯は上顎の前歯が出ているだけのように思われる患者さんが多いのですが、実際は下顎が後方に下がって相対的に出っ歯に見えていることが多いのです。この様な場合、顎の関節に過剰な負担が加わっていることが考えられます。この事により、顎の痛みや頭痛、耳鳴りなどが起こる場合があります。そこで、顎関節の負担を軽減するように奥歯の高さ(咬合高径)を挙上して奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化し咬み合わせを作ることにしました。この事により、食事の時の痛みや頭痛が改善されました。それでは実際の治療をご覧下さい。
但し、この様な治療により全ての症例において顎関節症の症状が改善するとは限りません。

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咬合高径を挙上して咬合平面を適正化して深すぎる咬み合わせを改善し、顎関節に対する負担軽減を行いました。後方に後退した下顎が前方に適応して成長していく様子をご覧下さい。

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咬合高径を挙上して咬合平面を適正化して深すぎる咬み合わせを改善し、顎関節に対する負担軽減を行いました。後方に後退した下顎が前方に適応して成長していく様子をご覧下さい。

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咬合高径を挙上して咬合平面を適正化して深すぎる咬み合わせを改善し、顎関節に対する負担軽減を行いました。後方に後退した下顎が前方に適応して成長していく様子をご覧下さい。

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咬合高径を挙上して咬合平面を適正化して深すぎる咬み合わせを改善し、顎関節に対する負担軽減を行いました。後方に後退した下顎が前方に適応して成長していく様子をご覧下さい。

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1期治療で顎の大きさを広げるために取り外しの拡大床で歯槽骨形態修正を行っています。深すぎる咬み合わせとすきっ歯が改善していく様子をご覧下さい。

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1期治療で歯槽骨の形態修正と咬合平面・咬合高径の適正化を行い奥歯を後方移動しています。

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1期治療で歯槽骨の形態修正を行い、その後筋機能矯正装置で下顎を前方に誘導しています。

<参考>

「矯正症例集閲覧に当たって」(クリックHere)

過去の症例はこちら

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