受け口(反対咬合)の治療は上顎の発育を促す事が大切 album 227

今回は、受け口を気にして来院した小学校3年生の小児の症例です。反対咬合の治療は下顎の成長発育に注目することが多いと思いますが、出来るだけ早期に反対のかみ合わせを改善する事により上顎の成長発育を促す事が大切です。前歯のかみ合わせが反対だと食べにくいので、前歯を使って咀嚼する回数が少なくなります。その為、上顎骨が刺激されませんので成長発育が十分に起こりません。上顎骨の成長発育のピークは10歳前後ですので、小学校4年生ぐらいまでには反対のかみ合わせを改善してしっかり前歯を使って最大限に発育させることにしています。それでは、治療前後の写真をご覧下さい。



早期に被蓋を改善し下顎の成長発育を抑制し、上顎の十分な成長発育を促す事が出来ました。
それでは実際の治療経過をご覧下さい。

<参考>

子供の矯正治療をスタートする目安 その 1

子供の矯正治療をスタートする目安 その 2

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下顎が左側に2㎜ほどずれていましたが、1期治療終了後も継続して筋機能矯正装置を使用して改善する事が出来ました。口腔筋機能療法(MFT)を併用しています。口腔周囲筋のバランスを取ることが安定したかみ合わせを作るポイントです。下顎のずれ(顎偏位)は放置すると 顔が曲がり顎変形症になる恐れがあります。早めに治療することをお勧めします。

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奥歯のかみ合わせの高さ(咬合高径)と奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化する事により安定したかみ合わせを誘導することが出来ました。顎の骨が成長発育している小児期の適切な咬合誘導・咬合育成はとても大切です。

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奥歯のかみ合わせの高さ(咬合高径)と奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化する事により安定したかみ合わせを誘導することが出来ました。顎の骨が成長発育している小児期の適切な咬合誘導・咬合育成はとても大切です。

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上顎の骨が徐々に発育していく様子をご覧下さい。反対のかみ合わせが改善したら前歯を使ってしっかり食事することが大切です。

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上顎の骨が徐々に発育していく様子をご覧下さい。反対のかみ合わせが改善したら前歯を使ってしっかり食事することが大切です。

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八重歯を回避するために、ワイヤー矯正で奥歯を後方移動して犬歯のスペースを創りました。

photo 1224

舌の位置が徐々に前方に出てきました。反対咬合では低位舌が見られることが多いので、舌の挙上トレーニングはとても大切です。

<参考>

「矯正症例集閲覧に当たって」(クリックHere)

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