今回紹介する症例は、受け口を心配して来院した4歳の小児です。反対咬合の治療は、4歳から始めなくても十分に改善する事は出来ますが、少しでも早く始めたいというお母様からの希望があり治療を開始することに致しました。治療に関しては低年齢の小児では限定的な方法にならざる得ませんが、上顎骨の成長発育は10歳頃で終わってしまうことから早期治療を開始することにより少しでも多く上顎骨の発育を促す事が出来る可能性が高まります。受け口(反対咬合)の治療は継続した咬合誘導・咬合育成が大切です。それでは、治療前後の写真をご覧下さい。
筋機能矯正装置(ムーシールド)による早期治療により上顎骨の発育を促す事が出来ました。反対のかみ合わせは改善していますが、今後も継続して装置を使い続ける事で口腔周囲筋のバランスを改善し、更に上顎骨の発育を促す事が出来ます。それでは実際の治療経過をご覧下さい。
<参考>
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奥歯のかみ合わせの高さ(咬合高径)と奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化し、筋機能矯正装置(ムーシールド)を用いて反対のかみ合わせを改善し下顎の成長を抑えながら上顎の成長を促す治療を行っています。反対のかみ合わせが改善した後は、前歯をしっかり使ってよく噛んで食事をすることがとても大切です。
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奥歯のかみ合わせの高さ(咬合高径)と奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化し、筋機能矯正装置(ムーシールド)を用いて反対のかみ合わせを改善し下顎の成長を抑えながら上顎の成長を促す治療を行っています。
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奥歯のかみ合わせの高さ(咬合高径)と奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化し、筋機能矯正装置(ムーシールド)を用いて反対のかみ合わせを改善し下顎の成長を抑えながら上顎の成長を促す治療を行っています。
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上顎が前方に発育していく様子をご覧下さい。
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上顎が前方に発育していく様子をご覧下さい。
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筋機能矯正装置(ムーシールド)の使用により、舌が挙上され低位舌が改善してきました。上顎が前方と側方に発育してきます。
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下顎の成長発育は抑制されています。
<参考>
「矯正症例集閲覧に当たって」(クリックHere)