部分矯正で反対咬合が改善可能な場合も album 243
今回は、成人の反対咬合の症例です。当院では主に成人矯正の場合、全ての歯を移動させ奥歯のかみ合わせ(咬合平面)と奥歯の高さ(咬合高径)を最適化することにより顎位(上顎と下顎の位置関係)を変える治療を行っています。しかし、中には部分矯正で歯軸を変えることによって改善可能な症例もあります。それでは約一年の部分矯正治療で反対咬合を改善した治療を見ていきます。
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上下顎の前歯4本と左右の第一大臼歯にブラケットを付けて咬合高径・咬合平面を変えないで歯の歯軸のみを変えることにより反対咬合を改善しています。
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上顎の前歯4本を唇側に下顎の前歯を舌側にそれぞれ傾ける事により反対咬合を改善しました。
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上顎の前歯4本を唇側に下顎の前歯を舌側にそれぞれ傾ける事により反対咬合を改善しました。
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部分矯正が可能な反対咬合の上顎の条件は前歯の歯軸のみに問題があるケースです。舌側に傾いた前歯をワイヤー矯正で唇側に傾けるだけです。
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部分矯正可能な反対咬合の下顎の条件は前歯の歯軸のみに問題があり、犬歯と側切歯の間にスペースがあるケースです。下顎の犬歯が前方に傾斜しスペースが無い場合は、全ての歯にブラケットを付けて全ての歯を後方に傾け移動させる必要があります。