反対咬合の治療は下顎の成長発育を考慮(女の子編) album 247
反対咬合の治療は下顎の成長発育の特徴を踏まえて行う必要があります。男の子の場合、下顎は一般的に18歳ぐらいまで成長発育します。それに対して、女の子は14歳位ぐらいまで成長発育します。従って、成長発育途中の年齢で来院した小児に対する治療は成長発育を見ながら2回に分けて行う事になります。今回は、小学校2年生の女の子の反対咬合の治療について見ていきます。治療前のレントゲン分析(セファロ分析)の結果、骨格性の反対咬合であることが分かりました。このまま何も治療することなく14歳まで経過を見ていくと重度の反対咬合となってしまい外科矯正(顎切り)が必要となる可能性があります。そこで、先ずは1期治療として部分的な矯正治療で反対咬合を改善する事にしました。1期治療で反対咬合を改善した後も口腔筋機能療法(
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先ず1期治療を行い反対の咬み合わせを改善して、上顎の発育を促し下顎の成長発育の抑制を試みました。しかし、下顎の前方成長は継続し再び反対咬合となりました。身長の成長発育を見て13歳から2期治療を行いました。なんとか反対の咬み合わせは改善しましたが、その後も下顎の前方成長は続いているようです。場合によっては、更なる仕上げの治療が必要となる可能性もあります。
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1期治療で反対の咬み合わせを改善し、その後の再発のため2期治療を行って反対の咬み合わせを改善しました。しかし、下顎の前方成長は未だ継続しているようです。
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1期治療で反対の咬み合わせを改善し、その後の再発のため2期治療を行って反対の咬み合わせを改善しました。しかし、下顎の前方成長は未だ継続しているようです。
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1期治療で反対の咬み合わせを改善し、その後の再発のため2期治療を行って反対の咬み合わせを改善しました。しかし、下顎の前方成長は未だ継続しているようです。
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1期治療で反対の咬み合わせを改善し、その後の再発のため2期治療を行って反対の咬み合わせを改善しました。しかし、下顎の前方成長は未だ継続しているようです。
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早期に1期治療を行い上顎の成長発育を促すように治療を行いました。反対咬合の治療では、下顎の成長を抑制する事も大切ですが、外科矯正を回避するには上顎の成長発育を十分に促す事はとても大切です。
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骨格性の反対咬合では、遺伝的な要因で下顎の成長発育が活発です。十分な咬合誘導・咬合育成を行い1期治療を施し更に下顎の成長発育を見定め2期治療を行っても、完全に下顎の成長発育をコントロールする事は難しいと思われます。
<参考>