反対咬合の治療はためらわず、できるだけ早めに album 248

上の写真をご覧下さい。小学校3年生時に当院を来院した反対咬合の小児です。治療をためらって経過を見ているうちにどんどん症状が悪化して、重度の骨格性反対咬合になってしましました。こうなると外科矯正を併用する治療が一般的になる症例です。しかし、本人の強い希望により成人になってから外科矯正を併用しない方法で治療を開始しました。反対咬合の治療に限らず重度な症例は矯正治療のリスクも増します。例えば、歯根吸収、歯肉退縮、歯髄壊死(神経が死んでしまう)のようなリスクが挙げられます。詳しくは「矯正症例集閲覧に当たって」(クリックHere)をご覧下さい。この様なリスクを軽減し安全な矯正治療を行うためには小児期に1期治療を開始することがとても大切です。早期に治療を行う事により骨格性の不正咬合も重症化しないで済む可能性があります。最終的に仕上げの2期治療を行うにしても、不正咬合の程度が重度でなければそれだけ短期間にリスクが少ない治療が可能です。それでは実際の治療をご覧下さい。

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歯槽骨の形態修正を行い顎を大きく拡大し、その後ワイヤー矯正で歯並びを整えました。成人矯正において重度の反対咬合を外科矯正を併用しないで完結するためには、奥歯の高さ(咬合高径)と奥歯のかみ合わせ(咬合平面)の適正化が必要となります。当院では、ゴムメタルを使ったミャウテクニックを用いて治療を行っています。

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奥歯の高さ(咬合高径)と奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化する事により、下顎を後方に適応させ安定な咬み合わせを作り上げました。

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奥歯の高さ(咬合高径)と奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化する事により、下顎を後方に適応させ安定な咬み合わせを作り上げました。

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奥歯の高さ(咬合高径)と奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化する事により、下顎を後方に適応させ安定な咬み合わせを作り上げました。

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奥歯の高さ(咬合高径)と奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化する事により、下顎を後方に適応させ安定な咬み合わせを作り上げました。

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歯槽骨形態修正によりアーチを大きく拡大し非抜歯で全ての歯を並べました。

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歯槽骨形態修正によりアーチを大きく拡大し非抜歯で全ての歯を並べました。

<参考>

「矯正症例集閲覧に当たって」(クリックHere)

過去の症例はこちら

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