小児矯正1期治療だけで上下顎の成長発育をコントロール album 246

今回は、受け口を気にして来院した5歳の小児の治療について見ていきます。受け口(反対咬合)の治療は、出来るだけ早期に始める事がとても大切です。上顎の成長発育は10歳頃がピークと言われていますが、下顎は女の子は14歳位、男の子は18歳位まで成長発育します。反対咬合の治療というと下顎の成長発育を何とか抑えようと言う事に注目されがちですが、実は早期に反対咬合を改善してよく噛むことにより上顎の成長を促す事が大切です。また、受け口の小児は低位舌を伴うことが多いので、上顎を大きく育て舌が口蓋に収まるスペースを造ることによって口腔筋機能療法(MFT)が効果的に行えます。安定した咬合を確立するためには口腔周囲筋のバランスを整え、筋肉のバランスがとれた位置へ配列できるように咬合誘導・咬合育成していくことが必須であります。
それでは幼稚園で当院を来院した5歳の男の子に下顎の成長発育が終了するまで行った1期治療とその後の咬合誘導・咬合育成の経過をご覧下さい。

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1期治療では、顎の大きさを拡大床で広げてから部分的なワイヤー治療を行いました。その後、筋機能矯正装置を用いながら口腔筋機能療法(MFT)を継続して行いました。左上の側切歯の咬み合わせが浅くなりましたが、下顎の成長発育がピークを過ぎても反対咬合は再発しませんでした。小児期に早期に反対の咬み合わせを改善し上顎の成長発育を促す治療が効果的であったと思われます。

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1期治療で部分的なワイヤー矯正により下顎の前歯を後方に移動し上顎の前歯を出来るだけ前方に押し出しました。この後、筋機能矯正装置を毎日使用して上下顎の成長発育を筋肉の力でコントロールしています。

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1期治療で部分的なワイヤー矯正により下顎の前歯を後方に移動し上顎の前歯を出来るだけ前方に押し出しました。この後、筋機能矯正装置を毎日使用して上下顎の成長発育を筋肉の力でコントロールしています。

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1期治療で部分的なワイヤー矯正により下顎の前歯を後方に移動し上顎の前歯を出来るだけ前方に押し出しました。この後、筋機能矯正装置を毎日使用して上下顎の成長発育を筋肉の力でコントロールしています。

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1期治療で部分的なワイヤー矯正により下顎の前歯を後方に移動し上顎の前歯を出来るだけ前方に押し出しました。この後、筋機能矯正装置を毎日使用して上下顎の成長発育を筋肉の力でコントロールしています。

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上顎の大きさがかなり大きくなっているのが分かります。この様に反対咬合の治療では、上顎の成長発育を促すように歯槽骨形態修正の拡大によって舌が口蓋に収まる大きさを確保し、低位舌の改善を行うたのトレーニング(MFT)を行う事が大切です。

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下顎の成長発育が終わる時期まで前方成長を押さえ込むことが出来ました。

<参考>

「矯正症例集閲覧に当たって」(クリックHere)

過去の症例はこちら

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