出っ歯(上顎前突)を改善する為に何が必要か  album 255

今回は、出っ歯(上顎前突)の治療法についてお話しします。出っ歯というと前歯が出ている為上顎の骨が前方に発育しすぎていると考えがちですが、実際にレントゲンを撮ってセファロ分析をしてみると上顎の過成長はほとんど見られません。それでは何故出っ歯に見えるのか?それは下顎が後退しているため相対的に出っ歯に見えているのです。この様な場合、下顎が後退した原因を分析してその原因にアタックするような治療法をしなければなりません。当院では、下顎の動きを詳しく分析して下顎が後退した原因そのものを改善する為に、奥歯のかみ合わせ(咬合平面)と奥歯の高さ(咬合高径)を適正化する方法を行っています。正しい診断をして奥歯のかみ合わせを変えることにより下顎は前方に発育して適応するのです。上顎の過成長が見られない場合、上顎の小臼歯を抜歯する治療はなるべく行わないようにしています。それでは、上顎の奥歯のかみ合わせ(咬合平面)だけを適正化するだけで本当に下顎が前方に適応して出っ歯が改善するかを実際の症例で見ていきましょう。

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明らかに出っ歯(上顎前突)の状態です。レントゲンを撮影してセファロ分析(骨格の分析)を行うと上顎の過成長は見られませんでした。しかし、奥歯のかみ合わせ(咬合平面)が急傾斜で問題がありました。その為、奥歯のかみ合わせが干渉して下顎が後方に下がって前方成長が阻害されていることが原因でした。このまま放置して置くと顎関節の成長発育も阻害されますので上顎にワイヤー矯正を行い咬合平面を適正化する事に致しました。下顎の矯正治療は施していませんが、上顎の咬合平面を適正化するにつれて下顎が前方に移動して出っ歯(上顎前突)が改善していく経過をご覧下さい。下顎の位置と咬合平面は密接な関係があります。

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明らかに出っ歯(上顎前突)の状態です。レントゲンを撮影してセファロ分析(骨格の分析)を行うと上顎の過成長は見られませんでした。しかし、奥歯のかみ合わせ(咬合平面)が急傾斜で問題がありました。その為、奥歯のかみ合わせが干渉して下顎が後方に下がって前方成長が阻害されていることが原因でした。このまま放置して置くと顎関節の成長発育も阻害されますので上顎にワイヤー矯正を行い咬合平面を適正化する事に致しました。下顎の花にも治療は施していませんが、上顎の咬合平面を適正化するにつれて下顎が前方に移動して出っ歯(上顎前突)が改善していく経過をご覧下さい。下顎の位置と咬合平面は密接な関係があります。

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上顎のワイヤー矯正治療で咬合平面・咬合高径を適正化する事により、前歯の深い咬み合わせと出っ歯が改善していきます。

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上顎のワイヤー矯正治療で咬合平面・咬合高径を適正化する事により、前歯の深い咬み合わせと出っ歯が改善していきます。

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右側に2㎜程ずれている(顎偏位)下顎の位置が奥歯の咬合平面と咬合高径を適正化する事により自然に改善していきます。

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上顎の前歯の位置は大きく変化していません。下顎の位置が前方に適応することにより出っ歯(上顎前突)が改善していきます。

<参考>

「矯正症例集閲覧に当たって」(クリックHere)

過去の症例はこちら

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