非抜歯矯正治療を実践するために album 256

歯を抜かない矯正治療を実践するためには
①適切な咬合誘導・咬合育成を行い上下顎の成長発育をコントロールする
②歯槽骨形態修正により適切な歯列形態を整える
③歯列を取り囲む口腔周囲筋と舌の筋肉のバランスを整える
④奥歯のかみ合わせ(咬合平面)と奥歯の高さ(咬合高径)をコントロールする
⑤奥歯を後方移動する
⑥歯の大きさを調整する(歯と歯の間のエナメル質は最大0.5ミリまで削合しても問題はない)
⑦歯の位置を3次元的にコントロールする
等を自在に出来る技術が必要と思われます。
(非抜歯矯正治療において小臼歯の抜歯を回避するようにしていますが、親知らずは抜歯する事があります。)
今回は、上顎の咬合平面を適正化することにより下顎の位置を前方に適応させ顎関節の成長を促す実際の方法について見ていきます。

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永久歯の大きさに対して顎の大きさが小さくこのままでは抜歯矯正になる可能性があります。部分矯正で前歯の歯並びを整え、上顎の咬合平面を適正化しながら奥歯を後方に移動することにより非抜歯矯正治療で八重歯を回避する事が出来ました。下顎前歯の叢生(凸凹な歯並び)は、上顎の歯並びが整うにつれて自然に改善しました。また、左側に2㎜ずれ(顎偏位)していた下顎の位置も改善しました。それではその治療経過をご覧下さい。

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部分矯正で奥歯を後方移動して八重歯を回避することが出来ました。

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上顎の歯並びが改善するに連れて下顎の位置は前方に適応し、顎関節の発育が促され自然に口腔周囲筋とのバランスがとれた位置に歯が移動して行きます。

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上顎の奥歯を部分矯正で後方移動する事により、犬歯が口腔周囲筋とのバランスがとれた位置に自然に移動していきます。当院ではワイヤー矯正だけではなく口腔筋機能療法(MFT)を併用して、筋トレを行っています。安定した歯並びを得るには筋肉のバランスを整える事はとても大切です。

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上顎の奥歯のかみ合わせ(咬合平面)は、下顎の位置と密接な関連があります。顎の動き(顆路)を考慮して咬合平面を適正化する事は上顎前突を改善する為にはとても大切です。

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上顎の奥歯のかみ合わせ(咬合平面)は、下顎の位置と密接な関連があります。顎の動き(顆路)を考慮して咬合平面を適正化する事は上顎前突を改善する為にはとても大切です。

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上顎の咬合平面の変化につれて下顎の位置が前方に適応していく様子をご覧下さい。当院では上顎の咬合平面を変えることにより下顎の位置を改善して出っ歯(上顎前突)の治療を行っています。後退した下顎の位置を前方に適応させ顎関節の圧迫を排除し顎関節の成長発育を促す事は成長発育期にある小児の早期矯正治療でしか出来ません。この事により顎関節の負担を軽減しておくことは将来顎関節症になるリスクを軽減できる可能性があります。

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上顎の咬合平面の変化につれて下顎の位置が前方に適応していく様子をご覧下さい。当院では上顎の咬合平面を変えることにより下顎の位置を改善して出っ歯(上顎前突)の治療を行っています。後退した下顎の位置を前方に適応させ顎関節の圧迫を排除し顎関節の成長発育を促す事は成長発育期にある小児の早期矯正治療でしか出来ません。この事により顎関節の負担を軽減しておくことは将来顎関節症になるリスクを軽減できる可能性があります。

<参考>

「矯正症例集閲覧に当たって」(クリックHere)

 

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