出っ歯(上顎前突)を非抜歯で改善する取り組み album 260
今回は、上顎前突を非抜歯で改善する為の取り組みについて小学校4年生の小児の症例でお話しします。
当院ではなるべく抜歯しない矯正治療を行うようにしています。
その治療を実現するためには
①下顎の動きを考慮し顎の奥歯の咬合平面を顆路に対して適正化する
②奥歯の高さ(咬合平面)を適正化する
③歯槽骨形態修正によって歯並びのアーチホームを変える
④ガムメタルやマルチループワイヤーテクニックによって奥歯を後方移動する
⑤前歯部の歯軸を変える
等の治療を行っています。
それでは実際の治療をご覧下さい。
photo 1460
深い咬み合わせ(過蓋咬合)と出っ歯(上顎前突)を咬合高径・咬合平面を適正化して非抜歯で改善しています。
photo 1461
レントゲン検査の分析では上顎骨の過成長は見られず下顎の後退による上顎前突であることが分かりました。上顎の咬合平面と咬合高径を適正化して下顎を前方に誘導しました。また、上顎前歯部は出来るだけ舌側に後退させています。
photo 1462
レントゲン検査の分析では上顎骨の過成長は見られず下顎の後退による上顎前突であることが分かりました。上顎の咬合平面と咬合高径を適正化して下顎を前方に誘導しました。また、上顎前歯部は出来るだけ舌側に後退させています。
photo 1463
上顎の奥歯を後方移動し、歯並びのアーチホームを歯槽骨形態修正して変えています。
それでは治療経過を見ていきましょう
photo 1464
ワイヤー矯正により奥歯の高さ(咬合高径)・奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化し、奥歯を後方に移動して前歯を舌側に移動させました。
photo 1465
ワイヤー矯正により奥歯の高さ(咬合高径)・奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化し、奥歯を後方に移動して前歯を舌側に移動させました。
photo 1466
後退した下顎を咬合高径・咬合高径を適正化する事により前方に適応させ非抜歯で出っ歯(上顎前突)を改善しました。
photo 1467
後退した下顎を咬合高径・咬合高径を適正化する事により前方に適応させ非抜歯で出っ歯(上顎前突)を改善しました。
この様に小児矯正において適切な咬合誘導・咬合育成をする事により下顎と顎関節を育てる治療はとても大切です。出っ歯でも非抜歯矯正治療で改善出来る可能性があります。顎と顎関節の成長発育途上にある小児だからこそ出来る治療があります。
当院ではワイヤー矯正の他に筋機能矯正装置(トレーナーシステム)と口腔筋機能療法(
<参考>