上顎だけの部分矯正で交叉咬合の治療は何処まで可能か【album 292】

今回は上顎の咬み合わせが反対で噛みにくいとの主訴で来院した小学校4年生の小児の矯正治療について見ていきます。
上顎だけ治療して欲しいとの事で治療にはかなり制限がありますが、このまま前歯の反対咬合(交叉咬合)を放置すると顎偏位が進行して顎変形症になる恐れがあります。また、効率的な咀嚼が出来ないため小児の成長発育にも問題が生じる可能性もあります。更に、下顎の動きが制限され顎関節に過剰な負担が生じることも考えられ、将来顎関節症を発症する怒れもあります。そこでやむを得ず上顎だけの片顎矯正治療を行い出来るだけ改善することに致しました。

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ワイヤー矯正で上顎の奥歯のかみ合わせ(咬合平面)と奥歯の高さ(咬合高径)を適正化して、交叉咬合を改善しました。

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ワイヤー矯正で上顎の奥歯のかみ合わせ(咬合平面)と奥歯の高さ(咬合高径)を適正化して、交叉咬合を改善しました。

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上顎の咬合平面をフラットにして出来るだけ下顎を前方に適応させるようにしました。

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上顎の咬合平面をフラットにして出来るだけ下顎を前方に適応させるようにしました。

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下顎もワイヤー矯正を行い叢生を改善し、下顎をもう少し前方に適応させるようにすると望ましいと思われます。

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下顎もワイヤー矯正を行い叢生を改善し、下顎をもう少し前方に適応させるようにすると望ましいと思われます。

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