出っ歯(上顎前突)は1期治療後も継続治療が大切 【album 307】
上顎前突の治療では、上顎の前歯を後退させるために健全な左右の小臼歯を抜歯をする事があります。しかし、当院では奥歯のかみ合わせ(咬合平面)と奥歯の高さ(咬合高径)を適正化する事により、抜歯をする事なく非抜歯矯正治療で出っ歯(上顎前突)を治療しています。特に咬合平面と下顎の運動路(顆路)の角度の開きが少ない場合、下顎の位置が著しく後方に後退する為に出っ歯(上顎前突)の重症化が見られます。今回は出っ歯と八重歯を気にして来院した小学校5年生の小児の症例を通して出っ歯(上顎前突)の具体的な治療法について見ていきます。当院では、乳歯と永久歯が混在する時期の上顎前突の1期治療において、上顎前歯を後退させるために上顎の奥歯の後方移動を行いながら咬合平面と咬合高径を適正化する事により、下顎の前方成長を促すようしています。また、下顎の成長発育は1期治療終了後も期待出来ますので、1期治療終了後も筋機能矯正装置を用いて継続した下顎の前方成長を促し機能的で安定した咬み合わせを目指しています。
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1期治療で上顎前歯を後退させるために上顎の奥歯の後方移動を行いながら、咬合平面と咬合高径の適正化を行い下顎の前方成長を促す治療をしています。1期治療終了後も更なる下顎の前方成長を促す為に、筋機能矯正装置を用いて下顎の位置を前方に誘導しています。
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1期治療で上顎前歯を後退させるために上顎の奥歯の後方移動を行いながら、咬合平面と咬合高径の適正化を行い下顎の前方成長を促す治療をしています。1期治療終了後も更なる下顎の前方成長を促す為に、筋機能矯正装置を用いて下顎の位置を前方に誘導しています。
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1期治療において深すぎる咬み合わせ(過蓋咬合)と後退した下顎の位置を前方に誘導するために、上顎の奥歯の咬合平面と咬合高径を適正化する治療を行っています。その後筋機能矯正装置を用いて下顎の更なる前方成長を促す治療を継続して行っています。
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1期治療においてふかすぎる咬み合わせ(過蓋咬合)と後退した下顎の位置を前方に誘導し八重歯を改善する為に、上顎の奥歯の咬合平面と咬合高径を適正化する治療を行っています。その後、筋機能矯正装置を用いて下顎の更なる前方成長を促す治療を継続して行っています。
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1期治療では八重歯を改善する為に歯槽骨形態修正を行い上顎を拡大し、その後上顎の前歯を後退させ咬み合わせを浅くするよう咬合平面と咬合高径を適正化しています。1期治療終了後は、機能的で安定した咬合を構築する為に筋機能矯正装置を用いて継続治療を行いました。
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1期治療後も全ての永久歯が萌出するまで安定した咬み合わせが出来るように筋機能矯正装置を用いて継続治療を行っています。
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1期治療では八重歯を改善する為に顎の大きさを広げ奥歯を後方移動しています。その後も全ての永久歯が萌出するまで安定した咬み合わせが出来るように筋機能矯正装置を用いて咬合誘導・咬合育成を行っています。
<参考>