出っ歯(上顎前突) 非抜歯矯正治療の下顎前方誘導について【album 308】

出っ歯(上顎前突)を非抜歯で治療するためには如何しても下顎の位置を前方に誘導する必要があります。その為には、下顎が後退する原因に対処しなければなりません。当院では、下顎の前後の位置をコントロールするために奥歯のかみ合わせ(f咬合平面)の適正化で対応しています。奥歯の咬合平面の角度と下顎の運動路【顆路)の角度に適度な差がないと如何しても奥歯の咬頭干渉を引き起こしやすい状態となります。この事により顎関節に過剰な負担が加わり顎関節の成長発育に悪い影響を与えます。それでは、出っ歯を気にして来院した小学校2年生の小児の症例を通し下顎の前方誘導法について考察してみます。

<補足>
筋機能矯正装置(トレーナーシステム)を用いた咬合誘導・咬合育成について
咬合平面・咬合高径の適正化とは?
咬合平面と咬合高径と顆路の適正化と非抜歯矯正治療について

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下顎が後方に後退し(上顎前突)、咬み合わせが深すぎ(過蓋咬合)ます。1期治療で奥歯のかみ合わせ(咬合平面)と奥歯の高さ(咬合高径)を適正化してオーバージェットとオーバーバイトを改善しました。その後、筋機能矯正装置を用いて舌の位置の是正(口蓋のスポットに舌の先端が位置し、吸い付くように口蓋に収まる事が大切)、顎関節の負担軽減、下顎の前方成長の誘導、異常嚥下癖の改善、口唇閉鎖(リップシールド)の強化等々を行います。下顎の位置が前方に誘導され口腔周囲筋とのバランスがとれた位置へ咬合誘導・咬合育成され機能的で安定した咬み合わせを構築することが出来ます。

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下顎が後方に後退し(上顎前突)、咬み合わせが深すぎ(過蓋咬合)ます。1期治療で奥歯のかみ合わせ(咬合平面)と奥歯の高さ(咬合高径)を適正化してオーバージェットとオーバーバイトを改善しました。その後、筋機能矯正装置を用いて舌の位置の是正(口蓋のスポットに舌の先端が位置し、吸い付くように口蓋に収まる事が大切)、顎関節の負担軽減、下顎の前方成長の誘導、異常嚥下癖の改善、口唇閉鎖(リップシールド)の強化等々を行います。下顎の位置が前方に誘導され口腔周囲筋とのバランスがとれた位置へ咬合誘導・咬合育成され機能的で安定した咬み合わせを構築することが出来ます。

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1期治療で十分な犬歯の萌出スペースを確保していますので、筋機能矯正装置により永久歯の犬歯が口腔周囲筋とのバランスがとれた安定した位置に誘導されていきます。

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最後に左上の永久歯の犬歯が萌出してきますが、1期治療で犬歯の萌出スペースを十分い確保していますので、右上の犬歯同様にこの位置から筋機能矯正装置により正しい位置に誘導されて行きます。

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1期治療で咬合平面と咬合高径の適正化を行っていますので、深すぎる咬み合わせ(過蓋咬合)が改善し混合歯列期の最後に萌出する上顎右側犬歯が筋機能矯正装置により適切な位置へ誘導されていく様子をご覧下さい。左上の犬歯も萌出してきていますが、徐々に適切な位置へ誘導されていきます。

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1期治療で奥の後方移動を行いながら咬合平面と咬合高径の適正化を行っています。筋機能矯正装置により口腔周囲筋とのバランスがとれた位置へ誘導されていく様子をご覧下さい。

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1期治療で奥の後方移動を行いながら咬合平面と咬合高径の適正化を行っています。筋機能矯正装置により口腔周囲筋とのバランスがとれた位置へ誘導されていく様子をご覧下さい。

<参考>

 

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