部分矯正で出っ歯(上顎前突)を改善出来る症例について 【album 310】
今回は、出っ歯を気にして来院した中学校1年生の症例を通して部分矯正治療について考えてみたいと思います。
当院では顎骨の成長発育が期待出来る小児矯正においては、ワイヤーの部分矯正治療で奥歯のかみ合わせ(咬合平面)と奥歯の高さ(咬合高径)を適正化して下顎の位置を前後に誘導する治療を行っています。しかし、乳歯が全て抜けて永久歯が萌出した時期になると部分的な矯正では顎の位置を前方に誘導して出っ歯(上顎前突)を改善する事は難しくなります。
今回の症例は、乳歯が全て永久歯に交換した後ですが、上下顎の位置関係に問題がなく前歯部以外に叢生が見られないことから、部分矯正で出っ歯(上顎前突)の改善が見込めると判断しました。それでは実際の治療をご覧下さい。
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咬み合わせが深すぎる(過蓋咬合)と出っ歯(上顎前突)の症状が見られます。そこで部分的なワイヤー矯正で前歯部の圧下と奥歯のアップライトにより上顎前突と過蓋咬合を改善しました。(ワイヤーの部分矯正で奥歯の咬合平面と咬合高径を出来るだけ適正化しています。)
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咬み合わせが深すぎる(過蓋咬合)と出っ歯(上顎前突)の症状が見られます。そこで部分的なワイヤー矯正で前歯部の圧下と奥歯のアップライトにより上顎前突と過蓋咬合を改善しました。(ワイヤーの部分矯正で奥歯の咬合平面と咬合高径を出来るだけ適正化しています。)
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咬み合わせが深すぎる(過蓋咬合)と出っ歯(上顎前突)の症状が見られます。そこで部分的なワイヤー矯正で前歯部の圧下と奥歯のアップライトにより上顎前突と過蓋咬合を改善しました。(ワイヤーの部分矯正で奥歯の咬合平面と咬合高径を出来るだけ適正化しています。)
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咬み合わせが深すぎる(過蓋咬合)と出っ歯(上顎前突)の症状が見られます。そこで部分的なワイヤー矯正で前歯部の圧下と奥歯のアップライトにより上顎前突と過蓋咬合を改善しました。(ワイヤーの部分矯正で奥歯の咬合平面と咬合高径を出来るだけ適正化しています。)
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咬み合わせが深すぎる(過蓋咬合)と出っ歯(上顎前突)の症状が見られます。そこで部分的なワイヤー矯正で前歯部の圧下と奥歯のアップライトにより上顎前突と過蓋咬合を改善しました。
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部分的なワイヤー矯正を開始する前に尖形なアーチを可撤式の拡大床で歯槽骨形態修正を行いました。
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上顎のアーチを拡大していますので、下顎も奥歯の咬み合わせを整えるために拡大床で歯槽骨形態修正を行っています。その後、部分的なワイヤー矯正前歯部の圧下と奥歯のアップライトを行い過蓋咬合と上顎前突を改善しました。
<参考>