重度の出っ歯(上顎前突)を非抜歯矯正治療で改善する為に【album 314】
重度の出っ歯(上顎前突)を非抜歯で改善する為に奥歯のかみ合わせ(咬合平面)と奥歯の高さ(咬合高径)を適正化して下顎並び顎関節の正常な発育を促す事はとても大切です。日本人の場合、上顎骨の過成長による骨格的な上顎前突は少なく下顎の前方成長が阻害され下顎の位置が後退する事による相対的な出っ歯(上顎前突)が多いと思われます。その為、下顎の成長発育が期待出来る小児期にできるだけ早い時期から適切な咬合誘導・咬合育成をする事が非抜歯矯正治療で上顎前突を改善する事がポイントとなります。当院では、咬合平面並・咬合高径を適正化して出来るだけ非抜歯で重度の上顎前突も改善するように取り組んでいます。
<上顎前突・過蓋咬合改善のポイント>
それでは、出っ歯を気にして来院した小学校3年生の症例を通して具体的な治療法をご覧下さい。
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骨格分析によると上顎骨の過成長は認められず下顎の位置が後退して相対的な重度の上顎前突であることが分かりました。また、咬み合わせも深すぎる過蓋咬合も認められます。下顎の運動路(顆路)に対して奥歯のかみ合わせが急峻過ぎるために奥歯と顎関節に過剰な負担が加わり下顎が後退して重度の出っ歯となっていると判断されました。更に奥歯のかみ合わせの高さも低すぎ顎関節の正常な成長発育を阻害する恐れがあります。そこで、奥歯の咬合平面・咬合高径を適正化して下顎の前方成長を促す治療を行いました。上顎の前歯はワイヤー矯正治療によって奥歯を後方移動しながら圧下して舌側に傾斜させています。下顎が徐々に前方に適応していく様子をご覧下さい。
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骨格分析によると上顎骨の過成長は認められず下顎の位置が後退して相対的な重度の上顎前突であることが分かりました。また、咬み合わせも深すぎる過蓋咬合も認められます。下顎の運動路(顆路)に対して奥歯のかみ合わせが急峻過ぎるために奥歯と顎関節に過剰な負担が加わり下顎が後退して重度の出っ歯となっていると判断されました。更に奥歯のかみ合わせの高さも低すぎ顎関節の正常な成長発育を阻害する恐れがあります。そこで、奥歯の咬合平面・咬合高径を適正化して下顎の前方成長を促す治療を行いました。上顎の前歯はワイヤー矯正治療によって奥歯を後方移動しながら圧下して舌側に傾斜させています。下顎が徐々に前方に適応していく様子をご覧下さい。
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骨格分析によると上顎骨の過成長は認められず下顎の位置が後退して相対的な重度の上顎前突であることが分かりました。また、咬み合わせも深すぎる過蓋咬合も認められます。下顎の運動路(顆路)に対して奥歯のかみ合わせが急峻過ぎるために奥歯と顎関節に過剰な負担が加わり下顎が後退して重度の出っ歯となっていると判断されました。更に奥歯のかみ合わせの高さも低すぎ顎関節の正常な成長発育を阻害する恐れがあります。そこで、奥歯の咬合平面・咬合高径を適正化して下顎の前方成長を促す治療を行いました。上顎の前歯はワイヤー矯正治療によって奥歯を後方移動しながら圧下して舌側に傾斜させています。下顎が徐々に前方に適応していく様子をご覧下さい。
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骨格分析によると上顎骨の過成長は認められず下顎の位置が後退して相対的な重度の上顎前突であることが分かりました。また、咬み合わせも深すぎる過蓋咬合も認められます。下顎の運動路(顆路)に対して奥歯のかみ合わせが急峻過ぎるために奥歯と顎関節に過剰な負担が加わり下顎が後退して重度の出っ歯となっていると判断されました。更に奥歯のかみ合わせの高さも低すぎ顎関節の正常な成長発育を阻害する恐れがあります。そこで、奥歯の咬合平面・咬合高径を適正化して下顎の前方成長を促す治療を行いました。上顎の前歯はワイヤー矯正治療によって奥歯を後方移動しながら圧下して舌側に傾斜させています。下顎が徐々に前方に適応していく様子をご覧下さい。photo 1773
ワイヤー矯正により上顎前歯を圧下して奥歯を挺出させる事により過蓋咬合を改善しています。
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ワイヤー矯正により上顎の奥歯を後方移動させ前歯を舌側に牽引しています。歯列の形態が徐々に修正されていく様子をご覧下さい。非抜歯で重度の上顎前突を改善することが出来ました。
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咬合平面・咬合高径を適正化する事により下顎の前方成長を促し、非抜歯で重度の上顎前突を改善する事が出来ました。
<参考>