出っ歯(上顎前突)を非抜歯で改善するポイントについて 【album 319】

出っ歯(上顎前突)を改善する為には上顎前歯を後退させる事は勿論ですが、成長発育途上にある小児においては下顎の前方成長を誘導する事はとても大切です。それでは下顎の前方成長を促すためには何が必要か考えてみましょう。下顎の位置が後退する原因としては、遺伝的な要因・口呼吸による口腔周囲筋のバランスが崩れ下顎の前方にある頤(オトガイ)筋の過緊張・上顎の奥歯の咬合平面が下顎の運動路(顆路)に対して不適切であるために顎関節に過剰な負担が加わって正常な発育が阻害される等色々な要因があります。遺伝的な要因はどうしようもありませんが、上顎の咬合平面の適正化と舌位の改善のための舌の挙上訓練を行う事により下顎の前方成長を促す事が出来ます。舌の位置はとても大切で、スポットと呼ばれる上顎中切歯の後方の位置に舌先が位置し、舌が口蓋に吸い付くように収まっていなければなりません。多くの口呼吸の患者さんは、この舌位が後下方に沈下して気道が狭くなっていることが多く見受けられます。舌位を改善して口呼吸から鼻呼吸に変換することは、出っ歯改善にはとても重要となります。今回は、出っ歯を気にして来院した小学校2年生の症例です。上顎の咬合平面と舌の位置の適正化により下顎の前方発育を促す事事により出っ歯(上顎前突)を改善しました。

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上顎前歯部の後退と下顎の前方成長の誘導により非抜歯で出っ歯(上顎前突)を改善しました。それでは実際の治療経過をご覧下さい。

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上顎の咬合平面の適正化と、舌の挙上訓練により下顎を前方に発育誘導して出っ歯(上顎前突)を改善しています。

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上顎の咬合平面の適正化と、舌の挙上訓練により下顎を前方に発育誘導して出っ歯(上顎前突)を改善しています。

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上顎前突と深すぎる咬み合わせ(過蓋咬合)を改善する為に、奥歯の咬合平面と咬合高径の適正化を行っています。

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前歯部を後退させるためにワイヤー矯正で奥歯を後方移動しています。

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下顎の大きさを広げる為に取り外し式の拡大床で歯槽骨形態修正を行い、前歯部の叢生を改善しています。

 

<参考>

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