小児矯正で簡単に八重歯を改善する方法【album 328】
小児矯正では、乳歯と永久歯が混在する時期であれば簡単に八重歯を改善する事が出来る可能性があります。それは、永久歯の犬歯のスペースを乳臼歯を削って作ることが出来るからです。治療前後の写真をご覧下さい。
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奥から2番目の第二乳臼歯を削って八重歯を改善するスペースを創り出しました。乳臼歯は何れ抜けて下から後続永久歯が萌出して来ますので、削っても全く問題は有りません。第二乳臼歯の大きさは下から萌出する第2小臼歯よりも2〜3ミリぐらい歯の大きさが大きいので、2ミリほど削っても下から萌出する第二小臼歯のスペースが足りなくなることはありません。
それでは実際の治療経過をご覧下さい。
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歯の大きさに対して顎の大きさが足りません。とりはずし式の拡大床で顎の大きさを広げ前歯を配列しました。その後、永久歯の犬歯が萌出しましたがスペース不足のために八重歯になってしまいました。そこで、奥から二番目の第二乳臼歯の近心を2ミリ削って犬歯を後方に移動しました。この様に乳臼歯を削ることにより簡単に八重歯を改善する事が出来る場合があります。小児矯正では、適切な誘導・咬合育成をする事により最小限の矯正治療の介入でリスクを避けながら歯並びを改善することが出来る可能性があります。早期の矯正治療の開始をお勧めします。
<参考>