小児矯正で顎の正常な発育を誘導する方法 【album 330】
今回は出っ歯を気にして来院した小学校2年生の症例を通して、上下顎および顎関節の正常な発育を誘導する為にはどのような方法があるか考えてみたいと思います。
今回の症例の主な矯正学的な問題点は
①上顎前突(下顎の後退による相対的な出っ歯)
②正中離開(すきっ歯)
③過蓋咬合(深すぎる咬み合わせ)
④永久歯の犬歯の萌出スペース不足(八重歯になる)
等です。
先ず、主訴である出っ歯とすきっ歯に関して考えてみたいと思います。
レントゲン撮影してセファロ骨格分析をしてみると、出っ歯は上顎骨の過剰発育によるものでは無く下顎の後退による相対的なものであることが分かりました。根本的な原因を改善するためには下顎の前方成長を促す事が必要です。そこで奥歯のかみ合わせ(咬合平面)・奥歯の高さ(咬合高径)を適正化して、下顎の前方成長と顎関節の正常な発育を促す事にしました。また、すきっ歯は顎の大きさが歯の大きさに比べて大きいためによるものではなく噛む力が強い骨格のために下の前歯が上の前歯の根元に強くくい込み前方に押し出すことによるものと診断しました。このため、上の前歯が前方に飛び出して出っ歯になりすきっ歯になったと思われます。
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咬合平面並び咬合高径を適正化して、下顎と顎関節の成長を促す事により上顎前突の根本原因から改善しました。
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咬合高径の適正化により、顎と顎関節の正常な発育を促し根本原因にアタックしてすきっ歯と過蓋咬合を改善しました。
それでは、実際の治療経過をご覧下さい。
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咬合平面・咬合高径の適正化によって、顎と顎関節の正常な発育を促し上顎前突・過蓋咬合を根本原因から改善しました。
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咬合平面・咬合高径の適正化によって、顎と顎関節の正常な発育を促し上顎前突・過蓋咬合を根本原因から改善しました。
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咬合平面・咬合高径の適正化によって、顎と顎関節の正常な発育を促し上顎前突・過蓋咬合を根本原因から改善しました。永久歯の犬歯を配列する為に、ワイヤー矯正で奥歯を後方移動しました。この事により、八重歯を回避することが出来ました。
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咬合平面・咬合高径の適正化によって、顎と顎関節の正常な発育を促し上顎前突・過蓋咬合を根本原因から改善しました。永久歯の犬歯を配列する為に、ワイヤー矯正で奥歯を後方移動しました。この事により、八重歯を回避することが出来ました。
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咬合平面・咬合高径の適正化によって、顎と顎関節の正常な発育を促し上顎前突・過蓋咬合を根本原因から改善しました。
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すきっ歯ではありますが、顎の大きさは全ての永久歯を非抜歯で配列できるほど大きさが足りません。初めに、とりはずし式の拡大床で顎の大きさを広げ、その後ワイヤー矯正で咬合平面・咬合高径を適正化し、更に奥歯を後方移動して八重歯を回避するようにしました。1期治療終了後は、筋機能矯正装置を用いて永久歯が口腔の周囲筋とのバランスがとれた位置に配列できるように咬合誘導・咬合育成しました。
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下顎の大きさが足りませんので拡大床で顎を広げ、永久歯を配列していきました。1期治療終了後は、筋機能矯正装置を用いて永久歯が口腔の周囲筋とのバランスがとれた位置に配列できるように咬合誘導・咬合育成しました。
<参考>