小児の顎の成長発育による咬み合わせの変化と咬合平面の適正化について【album 339】
今回は、1期治療終了後に顎の成長発育量を見ながら咬合平面を適正化して下顎の位置を調整する難しさを感じた症例を紹介します。小児矯正では、乳歯と永久歯が混在した時期に顎の大きさと歯の大きさのバランスを考慮して永久歯の萌出スペースを確保し、奥歯と前歯の永久歯のかみ合わせを整え1期治療を終了します。その後、通常は乳歯が全て抜け永久歯列になるまで経過観察をすることが多いのですが、出来るだけ早く仕上げの治療を始めて欲しいとの希望があり、顎の成長発育量を見ながら乳歯が混在する時期から2期治療を開始しました。
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奥歯の咬合平面を適正化しながら前歯部の隙間をなくし下顎の位置をコントロールしようと試みましたが、下顎の成長発育による咬合の変化に対処する事が難しく咬合が不安定となってしまいました。その為、ワイヤー矯正を一時中止して筋機能矯正装置を用いて暫く経過観察を行いました。その後は、舌側に傾斜させた上顎前歯の歯軸が下顎の動きに適応してやや唇側に傾斜し咬合が安定しました。
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咬合平面・咬合高径を適正化して下顎の位置を誘導しています。
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上顎の前歯を出来るだけ内側に移動させたいと希望する患者さんが多いのですが、過度の舌側傾斜は下顎の動きを阻害することがあるので安定した咬合を得るには限界があるようです。成長発育期にある小児は、下顎の成長発育による下顎位の変化を見ながら咬合平面を適正化する必要があります。
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上顎の前歯を出来るだけ内側に移動させたいと希望する患者さんが多いのですが、過度の舌側傾斜は下顎の動きを阻害することがあるので安定した咬合を得るには限界があるようです。成長発育期にある小児は、下顎の成長発育による下顎位の変化を見ながら咬合平面を適正化する必要があります。
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下顎骨の成長発育による咬合の変化を考慮しながら咬合平面と咬合高径を適正化し、安定な咬合を得る事が出来ました。
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筋機能矯正装置を併用する事により口腔周囲筋とのバランスがとれた自然な位置に永久歯が配列され、安定した咬合を獲得することが出来ました。
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筋機能矯正装置を併用する事により口腔周囲筋とのバランスがとれた自然な位置に永久歯が配列され、安定した咬合を獲得することが出来ました。
<参考>