小児の反対咬合治療と咬合誘導・咬合育成について【album 346】
今回は、反対の咬み合わせが気になって来院した小学校2年生男子の反対咬合の治療について考えていきたいと思います。男子の場合、下顎の成長発育は18歳位まで継続して起こりますので反対咬合の1期治療終了後も長期の咬合誘導・咬合育成が必要となります。従って、仕上げの2期治療が必要な場合は、16歳位から身長の発育を見ながらスタートするようにしています。それでは実際の治療経過をご覧下さい。
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始めに奥歯の高さ(咬合高径)・奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化して、下顎を後方回転させ反対の咬み合わせを整えます。更に上下顎共に大きさが小さいのでとりはずし式の拡大床で大きさを広げます。また、舌の位置が低く(低位舌)、口輪筋のアンバランスも見られましたので、口腔筋機能療法(MFT)を早期より開始しました。その後、ワイヤー矯正治療によって歯並びを整え反対の咬み合わせを改善しました。男子の下顎の成長発育は18歳位まで継続しますので、リテーナーとして筋機能矯正装置を使用して経過観察をすることに致しました。
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始めに奥歯の高さ(咬合高径)・奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化して、下顎を後方回転させ反対の咬み合わせを整えます。更に上下顎共に大きさが小さいのでとりはずし式の拡大床で大きさを広げます。また、舌の位置が低く(低位舌)、口輪筋のアンバランスも見られましたので、口腔筋機能療法(MFT)を早期より開始しました。その後、ワイヤー矯正治療によって歯並びを整え反対の咬み合わせを改善しました。男子の下顎の成長発育は18歳位まで継続しますので、リテーナーとして筋機能矯正装置を使用して経過観察をすることに致しました。下顎の成長発育は良好でかなり上顎の前歯を前に誘導しましたが、経過観察中にも更なる上顎前歯の前方誘導が必要となりました。
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始めに奥歯の高さ(咬合高径)・奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化して、下顎を後方回転させ反対の咬み合わせを整えます。更に上下顎共に大きさが小さいのでとりはずし式の拡大床で大きさを広げます。また、舌の位置が低く(低位舌)、口輪筋のアンバランスも見られましたので、口腔筋機能療法(MFT)を早期より開始しました。その後、ワイヤー矯正治療によって歯並びを整え反対の咬み合わせを改善しました。男子の下顎の成長発育は18歳位まで継続しますので、リテーナーとして筋機能矯正装置を使用して経過観察をすることに致しました。下顎の成長発育は良好でかなり上顎の前歯を前に誘導しましたが、経過観察中にも更なる上顎前歯の前方誘導が必要となりました。
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1期治療終了後、全ての永久歯が萌出して咬合するまで筋機能矯正装置の使用と口腔筋機能療法(MFT)を行っています。
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1期治療終了後、全ての永久歯が萌出して咬合するまで筋機能矯正装置の使用と口腔筋機能療法(MFT)を行っています。
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上顎の大きさを拡大し舌の挙上トレーニングを行っています。これにより舌が正しい位置に誘導され気道が拡大し鼻呼吸を確立するようにしています。1期治療終了後も下顎の成長発育は旺盛で筋機能矯正装置の使用に加え上顎の前方拡大をしています。
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下顎の大きさが小さい為永久歯の前歯が並びません。奥歯の咬合高径を挙上した後に取り外しの側方拡大装置で下顎を広げました。その後ワイヤー矯正によって歯並びと反対の咬み合わせを改善しました。1期治療終了後は、下顎の成長発育を見ながら筋機能矯正装置を用い舌と口腔周囲筋のバランスを整えています。
<参考>