小臼歯の役割と歯を抜かない矯正について 【album 347】

当院では、出来るだけ大切な役割を持っている小臼歯をできるだけ抜かない矯正治療を行っています。それでは実際の治療をご覧ください。

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ワイヤー矯正で小臼歯を配列して、インビザラインで仕上げをしています。

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ワイヤー矯正で小臼歯を配列して、インビザラインで仕上げをしています。

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ワイヤー矯正で小臼歯を配列して、インビザラインで仕上げをしています。

小臼歯を抜歯しないとかなり困難な治療になる場合もありますが、それでも出来るだけ抜かないで機能的で安定した咬合を構築するようにしています。それは、小臼歯にはとても大切な役割があるからです。口の中に無駄な歯は一本もありません。(但し、親知らずは機能的にあまり重要な役割を持ちませんので抜歯する場合もあります)
小臼歯の主な役割とは
①咀嚼した時に上下の第一小臼歯が噛み合い、後方に下がり過ぎないようにする大切な役割(ストッパー)があります。下顎が後退して顎関節の後ろにある組織の血管や神経を圧迫すると様々な不快症状が現れる事があります。(不定愁訴)
②下顎を正しい位置に誘導し噛み合わせを安定させ顎関節を保護する役割もあります。下顎の位置が後退すると顎関節症を発症するリスクが高まります。
③大きな咬合力が加わる奥歯は、数が多いほど力が分散して一本の歯に加わる負担が軽減されます。従って、抜歯矯正で小臼歯を抜いて歯の本数が減るとどうなるでしょう。残された歯に加わる負担が増し、歯や歯を支える歯周組織にダメージを与えエナメル質(マイクロクラック)や歯周組織を破壊(咬合性外傷)し虫歯や歯周病を起こす恐れもあります。

如何でしょう。できるだけ歯を抜かない矯正治療はとても意味があります。歯を抜歯する前に是非相談してください。

<参考>

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