成長発育期にある小児の早期矯正治療のすすめ【album 374】

成長発育期にある小児は、出来るだけ早期に矯正治療を開始して顎や顎関節の正常な発育を促す事がとても大切です。今回は、出っ歯を気にして来院した小児の症例を見ていきます。骨格分析してみると上顎骨の過成長は見られず下顎が後方に押し込められ相対的に出っ歯になっている事が分かりました。しかも奥歯のかみ合わせの高さが低く顎関節に過剰な負担が加わっていることが分かりました。このままでは顎と顎関節の正常な発育は望めません。そこで奥歯の高さ(咬合高径)と奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化する事により下顎を前方に発育させ顎関節の負担を軽減する治療法を行いました。この様に咬合高径と咬合平面を適正化する方法で咬合誘導・咬合育成する事により正常な顎と顎関節の成長発育を促す事により不正咬合を根本から改善していくことが出来るのはこの時期にしか出来ません。不正咬合を放置して顎と顎関節の成長発育期が過ぎてから矯正治療を開始しても根本的な改善を行うことは不可能です。勿論、対処療法的に抜歯矯正治療や外科矯正治療により不正咬合は改善出来ますが、色々なりクスを伴うことになります。矯正は、歯を動かして正しい咬み合わせを構築する治療ですので、全くリスクがなく安全な治療はありません。歯を動かす事により色々な副作用が起こります。出来るだけ早期に適切な咬合誘導・咬合育成をする矯正治療により正常な顎と顎関節の発育を促す事は、リスクを最小限とし不正咬合を根本原因から改善する可能性が有ります。
それでは先ず治療前後の写真をご覧下さい。

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早期に治療を開始することにより深すぎる咬み合わせ(過蓋咬合)と出っ歯(上顎前突)を改善し、正常な顎と顎関節の発育を促す事が出来ました。

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早期に治療を開始することにより深すぎる咬み合わせ(過蓋咬合)と出っ歯(上顎前突)を改善し、正常な顎と顎関節の発育を促す事が出来ました。

次に実際の治療経過をご覧下さい。

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ワイヤー矯正治療で奥歯のかみ合わせ(咬合平面)と奥歯の高さ(咬合高径)を適正化して咬合誘導・咬合育成を行い、正常な顎と顎関節の成長発育を促し不正咬合を改善して機能的な咬合を構築しました。

photo 2208

ワイヤー矯正治療で奥歯のかみ合わせ(咬合平面)と奥歯の高さ(咬合高径)を適正化して咬合誘導・咬合育成を行い、正常な顎と顎関節の成長発育を促し不正咬合を改善して機能的な咬合を構築しました。

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ワイヤー矯正治療で奥歯のかみ合わせ(咬合平面)と奥歯の高さ(咬合高径)を適正化して咬合誘導・咬合育成を行い、正常な顎と顎関節の成長発育を促し不正咬合を改善して機能的な咬合を構築しました。

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ワイヤー矯正で咬合平面・咬合高径を適正化して下顎の前方成長を促し顎関節の正常な発育を促す事が出来ました。深すぎる咬み合わせ(過蓋咬合)を放置すると顎関節症を発症する恐れがあります。

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ワイヤー矯正で咬合平面・咬合高径を適正化して下顎の前方成長を促し顎関節の正常な発育を促す事が出来ました。深すぎる咬み合わせ(過蓋咬合)を放置すると顎関節症を発症する恐れがあります。

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上顎の正常な発育を促す事が出来ました。

photo 2213

下顎の正常な発育を促す事が出来ました。

<参考>

過去の症例はこちら

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