下の前歯の歯並びが凸凹 album 170

顎の形は何処まで変えられるのか!
(歯槽骨形態修正の実際) その 49

今回の症例は、下の前歯の歯並びが凸凹になっていることを主訴として来院した小児の患者さんです。下顎の大きさに対して下の前歯の永久歯の大きさが明らかに大きいことが解ります。それに対して、上顎は未だ永久歯の中切歯が萌出していませんが、この様な乳歯の交換時期になっても顎の大きさが大きくなり空隙歯列にならない場合、永久歯の前歯が全て綺麗に並ぶことはありません。何故なら、永久歯は乳歯より大きくきれいに生えかわるため、生えかわりの時期が早い下の4本の前歯では5mm以上、上の4本の前歯では7mm以上の幅が不足する事になるからです。当院では、そのスペース(発育空隙)を顎に確保するためには、始めに歯槽骨の形態修正によって顎の大きさを広げるようにしています。今回のケースでは、筋機能矯正装置(トレーナーシステム)を用いて、口腔の筋肉のバランスを整えながら舌のポジションを改善し、少しずつ歯槽骨の形態を修正しながら歯列を大きくして配列していくことに致しました。
それでは実際の症例をご覧下さい。

<追伸>
当院の「歯を抜かない矯正歯科の症例写真」です。
このalbumシリーズのコンセプトはalbum1に掲載しています。

歯列矯正治療をお考えの方、是非ご覧ください。
「albumシリーズのコンセプト(2019年3月17日掲載)」

<参考>

子供の矯正治療をスタートする目安 その 1
「生え代わりの時期が来ても、上顎の乳前歯の間に隙間(発育空隙)がない時」
(クリックHere)

子供の矯正治療をスタートする目安 その 2
「不正咬合に気が付いたとき」
(クリックHere)

なぜ歯並びを治した方が良いの?
歯並びを治すと色々と良いことが・・・(矯正治療のメリット)
(クリックHere)

歯並びが悪い(不正咬合)とは?
不正咬合の種類と問題点
(クリックHere)

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筋機能矯正装置のトレーナーシステムを使用しています。口腔の筋肉のバランスを整えることにより歯槽骨の形態が変化して歯列が徐々に大きくなって歯が並んでいく様子をご覧下さい。乳臼歯が生えかわるときにできるスペースを活用して永久歯の犬歯が徐々に配列されていきます。初めは乳犬歯のスペースしかありませんでしたが、徐々にそのスペースが大きくなっていきます。口腔の筋肉のバランスが整った歯並びを獲得する上でとても大切です。

小児矯正(子供の矯正)咬合誘導 咬合育成 歯を抜かない非抜歯矯正 八重歯

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初診時に、凸凹した下の前歯が綺麗に配列され、上顎の永久歯の犬歯が八重歯になることなく、筋肉の力で徐々に正しい位置に導かれていきます。

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初診時に、凸凹した下の前歯が綺麗に配列され、上顎の永久歯の犬歯が八重歯になることなく、筋肉の力で徐々に正しい位置に導かれていきます。

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初診時に、凸凹した下の前歯が綺麗に配列され、上顎の永久歯の犬歯が八重歯になることなく、筋肉の力で徐々に正しい位置に導かれていきます。

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後退していた下顎が、口腔の筋肉のバランスが整うに連れて徐々に前方に適応して行く様子をご覧下さい。また、上顎の前歯も初めはやや出っ歯(上顎前突)気味でしたが、唇の周りの口輪筋がしっかり働くようになると、リップシールド(唇を閉じること)が自然にできるようになり改善していきます。初めは習慣性の口呼吸が見られましたが、それも改善し鼻呼吸を確立する事が出来ました。舌を挙上し正しい位置に導くことは、舌根の沈下を防止して喉の奥の気道を広げることになります。この事によりいびきなどの睡眠障害も改善する事があります。また、舌の位置は整ったアーチを維持(矯正後の後戻りの防止)するためにもとても大切です。

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後退していた下顎が、口腔の筋肉のバランスが整うに連れて徐々に前方に適応して行く様子をご覧下さい。また、上顎の前歯も初めはやや出っ歯(上顎前突)気味でしたが、唇の周りの口輪筋がしっかり働くようになると、リップシールド(唇を閉じること)が自然にできるようになり改善していきます。初めは習慣性の口呼吸が見られましたが、それも改善し鼻呼吸を確立する事が出来ました。舌を挙上し正しい位置に導くことは、舌根の沈下を防止して喉の奥の気道を広げることになります。この事によりいびきなどの睡眠障害も改善する事があります。また、舌の位置は整ったアーチを維持(矯正後の後戻りの防止)するためにもとても大切です。

矯正症例集閲覧に当たって
顎の大きさを歯槽骨の形態修正によって大きく広げ、適切な咬合誘導・咬合育成を行えば、成長発育期の小児の場合、顎の骨の成長発育を促す事は出来ます。
また、顎骨や顎関節の成長発育が期待出来ない成人においても、ある程度までなら歯槽骨の形態修正によって顎を広げて、歯を並べるスペースを確保することができます。
但し、個人個人の顎の形態・大きさ・歯槽骨の幅・歯軸等は異なりますので、歯槽骨の形態修正には限界があります。
全ての症例が、非抜歯で矯正できるわけではありません。
現在当院では、「できるだけ歯を抜かない非抜歯矯正治療」を実践するために、最新の歯科用CTを導入し、歯の移動を制限する様々な解剖学要因(歯槽骨の幅・歯根の3次元的な位置・顎l骨の3次元的形態・歯根尖と切歯管の3次元的な位置関係等)を慎重に分析しています。

顎が小さくて歯が並ばない時の対処法
①顎を徐々に広げる側方拡大(歯槽骨形態修正)
②臼歯を後方移動
③歯の間をやすりで削り(最大で約0.5㎜)スペースを創るIPR(InterProximal Reduction)
④小臼歯を抜歯して歯を並べる
⑤急速拡大(上顎の正中口蓋縫合が未だ癒着していない小児の上顎を急速に広げ、縫合を開いて新生骨を添加する)
の5つの方法があります。
当院では主に①②③の方法を採用しています。
(上顎大臼歯に近心回転が認められる時は、その改善もスペース獲得には有効)

矯正治療には、いくつかのリスクと副作用が有ります。
矯正治療をお考えの方は、下記の記事をご参照ください。
「矯正歯科治療で生じうるリスクや副作用について」(クリックHere)

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