1期治療として歯槽骨の形態修正を施し顎の大きさを広げた小児の患者さんのその後 album 169

顎の形は何処まで変えられるのか!
(歯槽骨形態修正の実際) その 48

今回は、1期治療として歯槽骨の形態修正を施し顎の大きさを広げた小児の患者さんのその後について見ていきたいと思います。当院では、1期治療が終了後、マウスピース型矯正装置(トレーナーシステム)やリテーナーを使用しながら口腔筋機能療法(MFT)を継続して咬合誘導・咬合育成を行うようにしています。今回の症例は、トレーナーシステムを使用して継続治療を行っています。上顎では八重歯になりそうな時期もありましたが、熱心に装置を継続したため何とか2期治療をする事なく矯正治療を終えることができました。
それでは実際の治療をご覧下さい。

<追伸>
当院の「歯を抜かない矯正歯科の症例写真」です。
このalbumシリーズのコンセプトはalbum1に掲載しています。

歯列矯正治療をお考えの方、是非ご覧ください。
「albumシリーズのコンセプト(2019年3月17日掲載)」

<参考>

子供の矯正治療をスタートする目安 その 1
「生え代わりの時期が来ても、上顎の乳前歯の間に隙間(発育空隙)がない時」
(クリックHere)

子供の矯正治療をスタートする目安 その 2
「不正咬合に気が付いたとき」
(クリックHere)

なぜ歯並びを治した方が良いの?
歯並びを治すと色々と良いことが・・・(矯正治療のメリット)
(クリックHere)

歯並びが悪い(不正咬合)とは?
不正咬合の種類と問題点
(クリックHere)

photo 855

1期治療終了後、継続してトレーナーシステムを使用し口腔筋機能療法(MFT)を行いました。一時的に八重歯になりそうな時期もありましたが、何とか歯を抜くことなく非抜歯でバランスのとれた歯列を得る事が出来ました。

小児矯正(子供の矯正)1期治療 咬合誘導 咬合育成 歯を抜かない非抜歯矯正 出っ歯 八重歯 咬み合わせが深い(過蓋咬合)

photo 856

初診時は、乳犬歯が唇側に飛び出し八重歯の状態でした。1期治療で歯槽骨形態修正により顎を広げ歯の配列を行いました。その後、継続してトレーナーシステムを使用したところ全ての永久歯を非抜歯で綺麗に並べることができました。

photo 857

初診時、上顎のすきっ歯を気にしていました。1期治療で、顎を広げた奥歯のかみ合わせの高さ(咬合高径)と奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化しました。その後、咬合誘導・咬合育成を継続して行くことにより2期治療をする事なく綺麗な歯並びを得る事が出来ました。

photo 858

初診時、かみ合わせが深すぎます(過蓋咬合)。このままでは、顎関節に負担が掛かり正常な発育が阻害され顎関節症のリスクが高まります。そこで、1期治療で咬合高径と咬合平面を適正化し下顎を前方に発育させるように咬合誘導を行いました。徐々に奥歯のかみ合わせが整い下顎が前方に位置していく様子をご覧下さい。

photo 859

初診時、かみ合わせが深すぎます(過蓋咬合)。このままでは、顎関節に負担が掛かり正常な発育が阻害され顎関節症のリスクが高まります。そこで、1期治療で咬合高径と咬合平面を適正化し下顎を前方に発育させるように咬合誘導を行いました。徐々に奥歯のかみ合わせが整い下顎が前方に位置していく様子をご覧下さい。

photo 860

初診時、下顎が後退して顎の関節を圧迫しています。咬合高径と咬合平面を適正化する事により下顎が前方に適応して行く様子をご覧下さい。また、トレーナーシステムの効果で上顎の前歯の歯軸が舌側に直立して出っ歯(上顎前突)も改善されていきました。

photo 861

初診時、下顎が後退して顎の関節を圧迫しています。咬合高径と咬合平面を適正化する事により下顎が前方に適応して行く様子をご覧下さい。また、トレーナーシステムの効果で上顎の前歯の歯軸が舌側に直立して出っ歯(上顎前突)も改善されていきました。

矯正症例集閲覧に当たって
顎の大きさを歯槽骨の形態修正によって大きく広げ、適切な咬合誘導・咬合育成を行えば、成長発育期の小児の場合、顎の骨の成長発育を促す事は出来ます。
また、顎骨や顎関節の成長発育が期待出来ない成人においても、ある程度までなら歯槽骨の形態修正によって顎を広げて、歯を並べるスペースを確保することができます。
但し、個人個人の顎の形態・大きさ・歯槽骨の幅・歯軸等は異なりますので、歯槽骨の形態修正には限界があります。
全ての症例が、非抜歯で矯正できるわけではありません。
現在当院では、「できるだけ歯を抜かない非抜歯矯正治療」を実践するために、最新の歯科用CTを導入し、歯の移動を制限する様々な解剖学要因(歯槽骨の幅・歯根の3次元的な位置・顎l骨の3次元的形態・歯根尖と切歯管の3次元的な位置関係等)を慎重に分析しています。

顎が小さくて歯が並ばない時の対処法
①顎を徐々に広げる側方拡大(歯槽骨形態修正)
②臼歯を後方移動
③歯の間をやすりで削り(最大で約0.5㎜)スペースを創るIPR(InterProximal Reduction)
④小臼歯を抜歯して歯を並べる
⑤急速拡大(上顎の正中口蓋縫合が未だ癒着していない小児の上顎を急速に広げ、縫合を開いて新生骨を添加する)
の5つの方法があります。
当院では主に①②③の方法を採用しています。
(上顎大臼歯に近心回転が認められる時は、その改善もスペース獲得には有効)

矯正治療には、いくつかのリスクと副作用が有ります。
矯正治療をお考えの方は、下記の記事をご参照ください。
「矯正歯科治療で生じうるリスクや副作用について」(クリックHere)

ホームページはこちらダウン
石井歯科矯正歯科医院ホームページ
アップアップアップアップアップ
当院の矯正治療の症例写真を見ることができるホームページですベルベルベル

 

過去の症例はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA