顎が小さくて歯が綺麗に並ばない小学校 album 177
顎の形は何処まで変えられるのか!
(歯槽骨形態修正の実際) その 56
今回は、顎が小さくて歯が綺麗に並ばない小学校2年生の小児の患者さんです。主訴は前歯のかみ合わせが反対ですきっ歯が気になるということです。先ず、歯を抜かないで歯を並べるには顎の大きさを広げる必要があります。その方法は、「顎が小さくて歯が並ばない時の対処法」(クリックHere))をご覧下さい。このケースでは、歯槽骨の形態修正を行い顎の大きさを拡大しました。その後、前歯を並べて奥歯のかみ合わせを改善します。小児矯正治療で大切な事は、成長発育を利用して不正咬合の原因を改善し正常な顎の成長発育を促すことであります。従って、当院では、1期治療終了後にも継続して咬合誘導・咬合育成を継続して管理することにしています。
それでは実際の治療をご覧下さい。
<追伸>
当院の「歯を抜かない矯正歯科の症例写真」です。
このalbumシリーズのコンセプトはalbum1に掲載しています。
歯列矯正治療をお考えの方、是非ご覧ください。
「albumシリーズのコンセプト(2019年3月17日掲載)」
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治療前後の写真です。1期治療終了後、全ての乳歯が抜け替わるまで筋機能矯正装置(トレーナーシステム)で咬合誘導・咬合育成を致しました。
小児矯正(子供の矯正)咬合誘導 咬合育成 歯を抜かない非抜歯矯正 すきっ歯 反対咬合 交叉咬合 叢生 マウスピース型矯正装置
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治療前後の写真です。1期治療終了後、全ての乳歯が抜け替わるまで筋機能矯正装置(トレーナーシステム)で咬合誘導・咬合育成を致しました。
photo 909
治療前後の写真です。1期治療終了後、全ての乳歯が抜け替わるまで筋機能矯正装置(トレーナーシステム)で咬合誘導・咬合育成を行っています。
photo 910
1期治療終了後、左に2㎜ほど偏位した下顎の位置を改善するため筋機能矯正装置(トレーナーシステム)で咬合誘導。咬合育成を継続しました。併せて、口腔筋機能療法(MFT)により口腔の筋肉のバランスを取るようにトレーニングを行っています。小学校6年生の時に永久歯の犬歯が萌出してきました。初めは八重歯になりそうでしたが、筋肉のバランスがとれた場所へ誘導されていきました。下顎の偏位を放置するとやがては顔が曲がり骨格的な問題となり顎変形症になるリスクがあります。重度の顎変形症は、外科的矯正(顎切り)を併用して治療を行う必要があります。顎のずれは顎の骨の成長発育期の早いうちに改善しておくことが望ましいと思われます。
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歯槽骨形態修正で顎の大きさを広げ、部分的なワイヤー矯正(2×4システム)で前歯を並べながら、奥歯のかみ合わせの高さ(咬合高径)と奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化し、下顎の成長発育をコントロールしています。
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歯槽骨形態修正をして顎の大きさを広げ、その後部分的なワイヤー矯正(2×4システム)で前歯のアレンジメントをしています。
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顎を広げるため拡大床で歯槽骨形態修正を行いながら、下顎のずれを顎間ゴムで改善しました。
<補足>
矯正治療には、いくつかのリスクと副作用が有ります。
矯正治療をお考えの方は、下記の記事をご参照ください。
「矯正歯科治療で生じうるリスクや副作用について」(クリックHere)
<参考>
「矯正症例集閲覧に当たって」(クリックHere)
「顎が小さくて歯が並ばない時の対処法」(クリックHere))
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当院の矯正治療の症例写真を見ることができるホームページです