顎が小さく前歯のかみ合わせが凸凹 album 178
顎の形は何処まで変えられるのか!
(歯槽骨形態修正の実際) その 57
今回の症例は、顎が小さく前歯のかみ合わせが凸凹になった中学生です。
歯を抜かないで歯並びを改善するためには如何しても顎の大きさを広げなくてはなりません。当院では、拡大によるリスクを軽減するため拡大量が大きい場合は間欠的な力で血流を阻害することが少ない取り外しの拡大床を用いますが、拡大量が少ない場合は初めからワイヤー矯正で行っています。但し、なるべく歯と歯をを支えている歯周組織に過度の力が加わらないよう柔軟性に優れた細いワイヤーを使用して行っています。この事により、歯の移動による痛みも最小限にする事が出来ます。
それでは実際の治療をご覧下さい。
<追伸>
当院の「歯を抜かない矯正歯科の症例写真」です。
このalbumシリーズのコンセプトはalbum1に掲載しています。
歯列矯正治療をお考えの方、是非ご覧ください。
「albumシリーズのコンセプト(2019年3月17日掲載)」
photo 914
矯正治療による痛みと歯周組織に対するダメージを最小限にするように、細いワイヤーでゆっくり歯を移動させ歯槽骨の形態修正をしています。矯正治療終了後には後戻り(リラプス)防止のためラップアラウンドのリテーナーを使用しています。このリテーナーは、ある程度歯の位置を維持しながら更にかみ合わせを緊密にする為にある程度の歯の移動を許容しています。矯正治療により作為的に移動させた歯は、如何してもその個人の顎の動きや口腔の筋肉のバランスを完全に反映しきれません。機能的に安定した咬合を完成するためには、実際にこのリテーナーを装着した状態で歯ぎしりやかみ合わせの力が働くことによって微調整されることが望ましいと考えています。このリテーナーは、かみ合わせが安定するまで2〜3年ほど使用して頂いています。
photo 915
下顎も拡大床は使用せずワイヤーでゆっくり歯槽骨の形態修正をしながら歯を配列していきました。矯正治療終了後は、機能的に安定した緊密なかみ合わせを作り上げるためラップアラウンドタイプのリテーナーを2~3年使用して貰います。
photo 916
前歯(側切歯)のかみ合わせが反対です。その為、下顎が左にずれています。この状態を放置すると左側に顔が曲がって骨格的な問題になる恐れがあります。顎の骨が変形して顎変形症になれば外科矯正(顎切り)が必要な場合もあります。できるだけ顎の成長発育がある小児のうちに改善する事が望ましいと思われます。
photo 917
前歯の反対のかみ合わせが改善するにつれて下顎の位置が修正され理想的なかみ合わせに変化していきます。顎の位置の修正には下顎の動き(顆路)を考慮した奥歯のかみ合わせ(咬合平面)の適正化と顎間ゴムの使用が必要です。
photo 918
前歯の反対のかみ合わせが改善するにつれて下顎の位置が修正され理想的なかみ合わせに変化していきます。顎の位置の修正には下顎の動き(顆路)を考慮した奥歯のかみ合わせ(咬合平面)の適正化と顎間ゴムの使用が必要です。
photo 919
前歯の反対のかみ合わせが改善するにつれて下顎の位置が修正され理想的なかみ合わせに変化していきます。顎の位置の修正には下顎の動き(顆路)を考慮した奥歯のかみ合わせ(咬合平面)の適正化と顎間ゴムの使用が必要です。
photo 920
前歯の反対のかみ合わせが改善するにつれて下顎の位置が修正され理想的なかみ合わせに変化していきます。顎の位置の修正には下顎の動き(顆路)を考慮した奥歯のかみ合わせ(咬合平面)の適正化と顎間ゴムの使用が必要です。
<補足>
矯正治療には、いくつかのリスクと副作用が有ります。
矯正治療をお考えの方は、下記の記事をご参照ください。
「矯正歯科治療で生じうるリスクや副作用について」(クリックHere)
<参考>
「矯正症例集閲覧に当たって」(クリックHere)
「顎が小さくて歯が並ばない時の対処法」(クリックHere))
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石井歯科矯正歯科医院ホームページ
当院の矯正治療の症例写真を見ることができるホームページです