前歯の一部の反対咬合の場合 album 179

顎の形は何処まで変えられるのか!
(歯槽骨形態修正の実際) その 58

今回紹介する症例は、前回のalbum178と前々回のalbum177の症例と比較して見てください。前歯の一部の反対咬合の場合、反対のかみ合わせの歯に誘導され下顎が偏位する場合と偏位しない場合があります。下顎に偏位が無ければ顔が曲がって顎変形症になるリスクは低いと思われますが、前歯に一本でも反対のかみ合わせがあるとスムーズな咀嚼が妨げられ、結果的にあまり噛まないで飲み込むことが多くなり、顎の骨に対する刺激が減少し顎骨の正常な成長発育が妨げられる可能性があります。また、咀嚼障害は顎関節の機能障害を引き起こし顎関節症になるリスクもあります。従って、下顎の偏位がなくても出来れば前歯のかみ合わせが反対の場合、矯正治療をして改善する事をお勧めしています。また、前歯を綺麗に並べる事は、口元のコンプレックス解消につながります。
それでは実際の治療の写真をご覧下さい。

<追伸>
当院の「歯を抜かない矯正歯科の症例写真」です。
このalbumシリーズのコンセプトはalbum1に掲載しています。

歯列矯正治療をお考えの方、是非ご覧ください。
「albumシリーズのコンセプト(2019年3月17日掲載)」

album178

上顎左右側側切歯の交叉咬合による下顎の左側偏位の改善

album177

上顎右側中切歯の交叉咬合による下顎の左側偏位の改善

photo 921

右側側切歯のかみ合わせが反対です。ところが、下顎の位置は偏位が見られません。すきっ歯を気にしていましたので小さな顎を歯槽骨形態修正で広げ上顎のみワイヤーで部分矯正を行い審美的に満足のいく結果を得る事が出来ました。治療後はリテーナーを2~3年使用するように指導致しましたが、継続使用は難しいとのことで後戻りを考慮して舌側をワイヤーで固定しました。

photo 922

上顎右側側切歯の交叉咬合、深い咬み合わせ(過蓋咬合)、すきっ歯を改善しました。

photo 923

小さい顎を拡大床で広げ歯槽骨形態修正後、上顎のみ前歯を並べるためワイヤー部分矯正(2×4システム)を行いました。後戻り防止のため前歯の舌側をワイヤーで固定しています。

<補足>
矯正治療には、いくつかのリスクと副作用が有ります。
矯正治療をお考えの方は、下記の記事をご参照ください。
「矯正歯科治療で生じうるリスクや副作用について」(クリックHere)

<参考>
「矯正症例集閲覧に当たって」(クリックHere)
「顎が小さくて歯が並ばない時の対処法」(クリックHere))

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