左上の前歯が凹んでいて歯が無いように見える album 180

顎の形は何処まで変えられるのか!
(歯槽骨形態修正の実際) その 59

今回紹介する症例は、左上の前歯が凹んでいて歯が無いように見える事を気にして来院した成人女性の患者さんです。患者さんの都合で半年で治療を終了して、ブラケットを外したいと言う期間限定の矯正治療となりました。上下顎共にそれ程叢生は酷くありませんでしたが、半年という短期間での矯正治療期間で仕上げねばなりません。そこで舌側から取り外しの拡大床を併用して頬側にワイヤーを付けて行うことに致しました。この事により顎の大きさを広げる速度を速め同時に前歯の配列をする事が出来ます。但し、急速な歯の移動は成人矯正の場合歯肉の退縮が起こることがあります。また、その他にも様々な矯正のリスクもございますのでしっかり説明して納得して頂いてからスタートすることに致しました。
それでは実際の治療をご覧下さい。

<追伸>
当院の「歯を抜かない矯正歯科の症例写真」です。
このalbumシリーズのコンセプトはalbum1に掲載しています。

歯列矯正治療をお考えの方、是非ご覧ください。
「albumシリーズのコンセプト(2019年3月17日掲載)」

photo 924

顎の大きさが小さいために左上の前歯が舌側に転位して反対のかみ合わせになっています(上顎左側側切歯の交叉咬合)。歯並びのアーチを広げながら前歯のかみ合わせを改善して行きました。患者様の希望により半年後の矯正治療終了後に全ての金属の歯をセラミックで置き換えています。

photo 925

下の歯もワイヤー矯正で歯並びを整えました。患者様の希望により半年後の矯正治療終了後に全ての金属の歯をセラミックで置き換えています。


photo 926

左上の前歯が内側(舌側)に凹んでいます。また下の前歯は右側に傾いて並んでいます。治療途中、急速な歯の移動と顎の形態の変化のために奥歯が一時的にかみ合わなく(開咬)になり顎間ゴムを使用しています。開咬を改善するためゴムメタルワイヤーを使用して奥歯のかみ合わせ(咬合平面)と奥歯の高さ(咬合高径)を変えて治療致しました。あまりにも短期間の矯正治療でありましたのでかみ合わせは完全なところまで仕上げる事は出来ませんでしたが、主訴である左上の側切歯を綺麗に配列することが出来ましたので満足して頂けました。半年の治療期間後も継続した通院が可能であれば、透明な目立たないマウスピース型矯正装置(インビザライン)で仕上げることにより更に満足した結果が得られたものと思います。

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急速な歯の移動と顎の形態修正により奥歯のかみ合わせが開いてきましたが、ゴムメタルワイヤーにより比較的短期間にかみ合わせの修正を行うことが出来ました。

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急速な歯の移動と顎の形態修正により奥歯のかみ合わせが開いてきましたが、ゴムメタルワイヤーにより比較的短期間にかみ合わせの修正を行うことが出来ました。

photo 929

やや唇側に傾斜した前歯も改善し満足して頂けました。

photo 930

やや唇側に傾斜した前歯も改善し満足して頂けました。

<補足>
矯正治療には、いくつかのリスクと副作用が有ります。
矯正治療をお考えの方は、下記の記事をご参照ください。
「矯正歯科治療で生じうるリスクや副作用について」(クリックHere)

<参考>
「矯正症例集閲覧に当たって」(クリックHere)
「顎が小さくて歯が並ばない時の対処法」(クリックHere))

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