出っ歯と下の歯の歯並びを気にして album 183
今回の症例は、出っ歯と下の歯の歯並びを気にして来院した成人です。
治療に当たっては、上下顎共に歯列弓のアーチが狭く奥歯が前方に傾斜して萌出しているため前歯が押し出された状態を改善するように行いました。初めに取り外しの拡大床で歯槽骨の形態修正を行い、その後ワイヤー矯正で歯の配列を行いゴムメタルのワイヤーで奥歯を直立させ後方に移動しました。その際、奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化して下顎の位置を前方に適応させるようにしました。ゴムメタル矯正により非抜歯で、出っ歯と八重歯を改善する事が出来ました。
それでは実際の治療をご覧下さい。
<参考>
ゴムメタルはトヨタグループの豊田中央研究所で開発された新しいチタン合金です。柔らかく、しなやかでありながら高強度でコシが強いという特性を持っており、ゴムのような性質を持つ不思議な合金ということから『ゴムメタル』と名付けられました。
最適な弾性力と継続的な矯正力を持つゴムメタルワイヤーであれば、矯正治療の初期段階からフルサイズのワイヤーを適応させることが可能です。太いワイヤーであっても痛みを軽減することができ、かつ治療期間を最短にすることができます。(JM ORTHOのHPより引用)
<追伸>
当院の「歯を抜かない矯正歯科の症例写真」です。
このalbumシリーズのコンセプトはalbum1に掲載しています。
歯列矯正治療をお考えの方、是非ご覧ください。
「albumシリーズのコンセプト(2019年3月17日掲載)」
photo 945
歯槽骨形態修正をして顎の大きさを広げてからワイヤー矯正にゴムメタルを使用して歯の配列と臼歯部の後方移動を行いました。その事により唇側に傾斜して飛び出した上顎の前歯と下顎の八重歯を改善する事が出来ました。
photo 946
顎の大きさを広げてからゴムメタル矯正で歯並びを改善しました。後戻り防止のためのリテーナーは、さらなる緊密な咬合を作り上げるためにラップアラウンドタイプのものを使用しています。
photo 947
下顎は大きさがかなり小さいので、痛みの少ない拡大床で慎重に顎の大きさを広げています。取り外しの出来る拡大床は持続して血流を阻害することが少なく矯正治療のリスクでも有る歯肉退縮も最小限で抑えることが出来ます。
photo 948
急峻な奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化して下顎の位置を前方に誘導しています。この事により顎関節に加わる圧迫が改善され顎関節症になるリスクを軽減することが出来ます。また、奥歯を後方に移動することにより下顎の前方に飛び出した犬歯(八重歯)を非抜歯治療で改善しました。
photo 949
急峻な奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化して下顎の位置を前方に誘導しています。この事により顎関節に加わる圧迫が改善され顎関節症になるリスクを軽減することが出来ます。また、奥歯を後方に移動することにより下顎の前方に飛び出した犬歯(八重歯)を非抜歯治療で改善しました。
photo 950
ゴムメタル矯正治療により奥歯を後方移動して、咬合平面を適正化する事により非抜歯矯正治療で出っ歯(上顎前突)を改善しています。
photo 951
ゴムメタル矯正治療により奥歯を後方移動して、咬合平面を適正化する事により非抜歯矯正治療で出っ歯(上顎前突)を改善しています。
<補足>
矯正治療には、いくつかのリスクと副作用が有ります。
矯正治療をお考えの方は、下記の記事をご参照ください。
「矯正歯科治療で生じうるリスクや副作用について」(クリックHere)
<参考>
「矯正症例集閲覧に当たって」(クリックHere)
「顎が小さくて歯が並ばない時の対処法」(クリックHere))