八重歯と上下の歯並びと出っ歯が気になる13歳の小児 album 185
今回の症例は、八重歯と上下の歯並びと出っ歯が気になる13歳の小児です。なるべく目立つワイヤー矯正治療をしたくないという希望です。そこで顎の骨が成長発育中であることから、筋肉の力で並べる取り外し可能なマウスピース型矯正装置で治療することに致しました。筋機能矯正装置(トレーナーシステム)を選択して継続して咬合誘導・咬合育成を行って行きました。この装置は、口腔の歯列の周囲の筋肉のバランスを整える事によって歯を配列していく事が特徴です。本来、歯は何もしなくても筋肉のバランスが取れた位置に並んでいきます。但し、口元の口輪筋が弱いと口がポカンと開いて嚥下の時に舌の筋肉の力によって前歯が押し出され出っ歯(上顎前突)になってきます。また、習慣性口呼吸が見られますので、舌が後下方に沈下しています。この事により歯列が頬側と唇側から筋肉の力で押しつぶされてしまいます。整った歯並びをキープする・または獲得するためには、舌の筋肉が歯列の内側から押す力と頬側や舌側の筋肉が内側に押す力のバランスが取れている事が必須となります。その為には、口を閉じて舌が口蓋の正しい位置に納まっていなければなりません。当院では、トレーナーシステムに加えて口腔筋機能療法(
それでは実際の治療をご覧下さい。
<参考>
(Myobraceカタログより引用)
photo 959
習慣性口呼吸のため舌が後下方に沈下して口蓋に届いていません。トレーナーシステムと口腔筋機能療法(
photo 960
トレーナーシステムと口腔筋機能療法(
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初診時、八重歯でしたがトレーナーシステムと口腔筋機能療法(
photo 962
初診時、八重歯でしたがトレーナーシステムと口腔筋機能療法(
photo 963
初診時、八重歯でしたがトレーナーシステムと口腔筋機能療法(
photo 964
初診時、出っ歯(上顎前突)が見られます。筋機能矯正装置(トレーナーシステム)により徐々に改善され安定したかみ合わせに誘導され出っ歯(上顎前突)も改善しました。
photo 965
初診時、出っ歯(上顎前突)が見られます。筋機能矯正装置(トレーナーシステム)により徐々に改善され安定したかみ合わせに誘導されて出っ歯(上顎前突)も改善しました。
<補足>
矯正治療には、いくつかのリスクと副作用が有ります。
矯正治療をお考えの方は、下記の記事をご参照ください。
「矯正歯科治療で生じうるリスクや副作用について」(クリックHere)
<参考>
「矯正症例集閲覧に当たって」(クリックHere)
「顎が小さくて歯が並ばない時の対処法」(クリックHere))