上の前歯の裏側の歯肉に下の前歯が食い込んで食べる時に痛みがある album 189

今夏の症例は上の前歯の裏側の歯肉に下の前歯が食い込んで、食べる時に痛みがあるという小学校4年生の小児です。
主な矯正学的な問題点は、
①かみ合わせが深すぎる(過蓋咬合)
②下顎が後退して相対的な出っ歯(上顎前突)になっている
③奥歯のかみ合わせ(咬合平面)が、顎関節の下顎運動路(顆路)に対して急峻である
④顎の関節並びに下顎の前方成長が阻害されており、将来顎関節症を発症するリスクが高い
⑤後続永久歯の犬歯が並ぶ為のスペースが不足している(八重歯になる可能性有り)
といったところです。
そこで当院では、
奥歯のかみ合わせの高さ(咬合高径)を高くして、奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化する事により顎の関節の圧迫を緩和し下顎の前方成長を促す事を目的とした1期治療を行いました。
ワイヤー矯正は2×4システムを用いバイオメカニクスの原理を応用して、奥歯を後方に移動整直させ、咬合平面を適正化しています。
その後は筋機能矯正装置(トレーナーシステム)を用い咬合誘導・咬合育成を行いました。
それでは実際の治療をご覧下さい。

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咬合高径並びに咬合平面を下顎の運動路(顆路)に対して適正化する治療を行い、深すぎる咬み合わせ(科技高郷)を改善して出っ歯(上顎前突)が改善されました。

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咬合高径並びに咬合平面を下顎の運動路(顆路)に対して適正化する治療を行い、深すぎる咬み合わせ(科技高郷)を改善して出っ歯(上顎前突)が改善されました。

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骨格の分析(セファロ分析)ではローアングル傾向(噛む力が強いタイプ)が見られますので、一時的にかみ合わせを浅すぎる状態まで誘導(オーバートリートメント)する事により、咬合誘導・咬合育成の治療を終了して経過観察していくと丁度良いかみ合わせになります。

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骨格の分析(セファロ分析)ではローアングル傾向(噛む力が強いタイプ)が見られますので、一時的にかみ合わせを浅すぎる状態まで誘導(オーバートリートメント)する事により、咬合誘導・咬合育成の治療を終了して経過観察していくと丁度良いかみ合わせになります。

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骨格の分析(セファロ分析)ではローアングル傾向(噛む力が強いタイプ)が見られますので、一時的にかみ合わせを浅すぎる状態まで誘導(オーバートリートメント)する事により、咬合誘導・咬合育成の治療を終了して経過観察していくと丁度良いかみ合わせになります。

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2×4システムと筋機能校正装置を用いた咬合育成並びに咬合誘導により歯列の形(アーチホーム)が整い、後続永久歯が萌出して配列されるためのスペースも十分に確保されていく様子をご覧下さい。永久歯の犬歯の萌出スペースを確保することにより八重歯を防ぐことが出来ます。

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2×4システムと筋機能校正装置を用いた咬合育成並びに咬合誘導により歯列の形(アーチホーム)が整い、後続永久歯が萌出して配列されるためのスペースも十分に確保されていく様子をご覧下さい。永久歯の犬歯の萌出スペースを確保することにより八重歯を防ぐことが出来ます。

<補足>
矯正治療には、いくつかのリスクと副作用が有ります。
矯正治療をお考えの方は、下記の記事をご参照ください。
「矯正歯科治療で生じうるリスクや副作用について」(クリックHere)

<参考>
「矯正症例集閲覧に当たって」(クリックHere)
「顎が小さくて歯が並ばない時の対処法」(クリックHere))

 

 

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