出っ歯と前歯の歯並びが気になる小学校4年生 album 190

今回の症例は、出っ歯と前歯の歯並びが気になる小学校4年生の小児です。
主な矯正学的問題点は、
①下顎後退を伴う上顎前突(出っ歯)
②過蓋咬合(かみ合わせが深すぎる)
③アーチレングスディスクレパンシーがある・・・歯の大きさの総計とそれを収める顎(歯槽基底)の大きさの不調和
④これから萌出する永久歯の犬歯が並ぶためのスペースが足りない(八重歯になる可能性あり)・・・(原因)アーチレングスディスクレパンシー
です。
治療方針
①歯列弓の形態が不良なので歯槽骨形態修正を行い顎の形を修正して拡大する。
②ゴムメタルワイヤーを用いて下顎の運動路(顆路)に対する奥歯のかみ合わせ(咬合平面)と奥歯のかみ合わせの高さ(咬合高径)を適正化して顎関節の圧迫を解除して下顎の前方成長を促す。
③ラップアラウンドタイプのリテーナーで新しいかみ合わせが安定するまで保定する。
その結果、非抜歯で八重歯になることもなく出っ歯(上顎前突)と過蓋咬合を改善する事が出来ました。
実際の治療をご覧下さい。
<補足>
当院では、出来るだけ痛みと外科的侵襲を最小限にするために非抜歯で、ゴムメタルやMEAW・ミュー(マルチループ・エッジワイズ・アーチ・ワイヤー)を用いて顎関節の動きを考慮して咬合平面と咬合高径を適正化する治療により外科的侵襲を伴うインプラント矯正治療等をする事無く治療を行っています。
インプラント矯正とは、「歯科矯正用アンカースクリュー」と言う小さなスクリュー(ネジ)を歯ぐきの骨の部分に埋入し、歯を動かす時の固定源として用いる方法です。

<参考>
「矯正症例集閲覧に当たって」(クリックHere)
「顎が小さくて歯が並ばない時の対処法」(クリックHere))

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咬合高径並びに咬合平面を適正化することにより、出っ歯(上顎前突)と深すぎる咬み合わせ(過蓋咬合)が改善して行く様子をご覧下さい。

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咬合高径並びに咬合平面を適正化することにより、出っ歯(上顎前突)と深すぎる咬み合わせ(過蓋咬合)が改善して行く様子をご覧下さい。

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咬合高径並びに咬合平面を適正化することにより、出っ歯(上顎前突)と深すぎる咬み合わせ(過蓋咬合)が改善して行く様子をご覧下さい。

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咬合高径並びに咬合平面を適正化することにより、出っ歯(上顎前突)と深すぎる咬み合わせ(過蓋咬合)が改善して行く様子をご覧下さい。

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咬合高径並びに咬合平面を適正化することにより、出っ歯(上顎前突)と深すぎる咬み合わせ(過蓋咬合)が改善して行く様子をご覧下さい。

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取り外しの拡大床で痛みがないように少しずつ歯槽骨の形態を修正して、その後ゴムメタルワイヤーで歯並びを整えました。歯並びが安定するまでラップアラウンドタイプのリテーナーを入れて仕上げています。

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取り外しの拡大床で痛みがないように少しずつ歯槽骨の形態を修正して、その後ゴムメタルワイヤーで歯並びを整えました。歯並びが安定するまでラップアラウンドタイプのリテーナーを入れて仕上げています。

<補足>
矯正治療には、いくつかのリスクと副作用が有ります。
矯正治療をお考えの方は、下記の記事をご参照ください。
「矯正歯科治療で生じうるリスクや副作用について」(クリックHere)

 

過去の症例はこちら

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