歯が出ている為、前歯で食べにくい事を主訴として来院した9歳の小児 album 191
今回の症例は歯が出ている為、前歯で食べにくい事を主訴として来院した9歳の小児です。
主な矯正学的問題点は、
➀オーバージェットが大きすぎる(上顎前突)・・・前歯が出ている
②かみ合わせが(オーバーバイト)が深すぎる(過蓋咬合)
③後続永久歯の犬歯の萌出スペースが不足している(八重歯になる可能性が大きい)・・・(原因)アーチレングスディスクレパンシー
④アーチレングスディスクレパンシー・・・歯の大きさの総計とそれを収める顎(歯槽基底)の大きさの不調和
この問題点を解決するための当院の治療方針は
➀上顎前突に関しては、セファロ分析では上顎骨の過成長は見られず下顎の位置が上顎に対して相対的に後方に押し込められた状態であることから、奥歯のかみ合わせの高さ(咬合高径)を高くして奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を顎関節の運路(顆路)を考慮し,適正化することにより顎関節と下顎の正常な成長発育を誘導していく。
②アーチレングスディスクレパンシーの解消のため拡大床で顎を広げてから歯を配列してアーチホームを整える
③口腔の歯列を取り囲む筋肉のバランスを整え安定が良い場所に歯が再配列されるように口腔筋機能療法(
それでは実際の治療経過をご覧下さい。
<参考>
「矯正症例集閲覧に当たって」(クリックHere)
「顎が小さくて歯が並ばない時の対処法」(クリックHere))
photo 999
深すぎるかみ合わせを改善するため奥歯のかみ合わせの高さ(咬合高径)を修正後、上顎のみ2×4のワイヤーシステムでバイオメカニクスを応用して咬合平面を適正化しました。その後、ワイヤーを除去して筋機能矯正装置(トレーナーシステム)で咬合誘導・咬合育成を行っています。深すぎるかみ合わせが改善し、飛び出した前歯が改善され下顎が前方に発育していく様子をご覧下さい。
photo 1000
深すぎるかみ合わせを改善するため奥歯のかみ合わせの高さ(咬合高径)を修正後、上顎のみ2×4のワイヤーシステムでバイオメカニクスを応用して咬合平面を適正化しました。その後、ワイヤーを除去して筋機能矯正装置(トレーナーシステム)で咬合誘導・咬合育成を行っています。深すぎるかみ合わせが改善し、飛び出した前歯が改善され下顎が前方に発育していく様子をご覧下さい。
photo 1001
2×4システムでバイオメカニクスを応用して奥歯を後方に移動しました。その結果、後続永久歯の犬歯が萌出するスペースを確保でき八重歯が自然に改善していきました。
photo 1002
2×4システムでバイオメカニクスを応用して奥歯を後方に移動しました。その結果、後続永久歯の犬歯が萌出するスペースを確保でき八重歯が自然に改善していきました。
photo 1003
筋機能矯正装置(トレーナーシステム)により、口腔の筋肉のバランスが整い左右のゆがんだ奥歯のかみ合わせ(咬合平面)が整って行く様子をご覧下さい。
photo 1004
歯槽骨の形態修整によって歯の大きさと顎の大きさのアンバランスが解消され筋肉のバランスが取れた位置へ歯が移動して整った歯並びが誘導されていく様子をご覧下さい。
photo 1005
歯槽骨の形態修整によって歯の大きさと顎の大きさのアンバランスが解消され筋肉のバランスが取れた位置へ歯が移動して整った歯並びが誘導されていく様子をご覧下さい。
<補足>
矯正治療には、いくつかのリスクと副作用が有ります。
矯正治療をお考えの方は、下記の記事をご参照ください。
「矯正歯科治療で生じうるリスクや副作用について」(クリックHere)