矯正治療の介入を最小限にして最大限の効果を得る治療法を求めて album 198

今回は、すきっ歯と出っ歯を気にして来院した小学校3年生の小児の症例です。
矯正学的問題点は、
①過蓋咬合・・・かみ合わせが深すぎる
②上顎前突・・・下顎後退を伴う相対的な出っ歯
③叢生・・・顎の大きさに対する歯の大きさのアンバランスによる(ディスクレパンシー)
④すきっ歯・・・審美的な問題と機能的問題あり(息が漏れて発音が不明瞭・咀嚼障害)
等です。
当院の治療方針は
①下顎の動き(顆路)に対する奥歯のかみ合わせ(咬合平面)・咬合高径(奥歯の高さ)の適正化
②歯を並べる為のスペースと正しい舌のポジションを確保するため、上顎の大きさを広げるため拡大床で歯槽骨形態修正を行う
③口腔の筋肉のアンバランスを是正するための口腔筋機能療法(MFT)実践と筋機能矯正装置(トレーナーシステム)の使用
それでは実際の治療をご覧下さい。

<参考>

「矯正症例集閲覧に当たって」(クリックHere)

「顎が小さくて歯が並ばない時の対処法」(クリックHere))

photo 1044

適切な咬合平面と咬合高径を確保して口腔の筋肉のバランスが整えば、下顎は自然に正しい位置に導かれ顎の関節も正常に発育し、安定して機能的な歯並びを得る事が出来ると考えています。今回は、上顎だけワイヤー矯正を行い咬合平面を適正化する事により後方に押し込まれた下顎を正しい位置に導くように咬合誘導・咬合育成を行っています。この事により深すぎる咬み合わせ(過蓋咬合)が改善され自然でバランスの良い歯並びを作り上げることが出来ました。1期治療終了は筋機能矯正装置(トレーナーシステム)口腔筋機能療法(MFT)を継続して行っています。

photo 1045

先ず、拡大床で顎の大きさを広げ歯を並べるスペースを確保し、その後口腔筋機能療法(MFT)を行い舌の正しいポジションを覚え込ませました。この事により口腔の筋肉のバランスが整える事が出来ます。

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下顎は特に治療は行っていませんが、上顎の咬合平面と咬合高径の適正化に伴い自然と美しい歯並びに変化していきます。

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咬合平面と咬合高径の適正化により後方に下がっていた下顎が前方の正しい位置に誘導されていく様子をご覧下さい。この事により顎の関節に加わる過大な圧迫が解放され正常な顎関節の成長を導き出っ歯(上顎前突)と深すぎる咬み合わせ(過蓋咬合)を改善する事が出来ました。また、上雷の顎関節症発症のリスクも減らすことが出来ました。

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咬合平面と咬合高径の適正化により後方に下がっていた下顎が前方の正しい位置に誘導されていく様子をご覧下さい。この事により顎の関節に加わる過大な圧迫が解放され正常な顎関節の成長を導き出っ歯(上顎前突)と深すぎる咬み合わせ(過蓋咬合)を改善する事が出来ました。また、上雷の顎関節症発症のリスクも減らすことが出来ました。

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咬合平面と咬合高径の適正化により後方に下がっていた下顎が前方の正しい位置に誘導されていく様子をご覧下さい。この事により顎の関節に加わる過大な圧迫が解放され正常な顎関節の成長を導き出っ歯(上顎前突)と深すぎる咬み合わせ(過蓋咬合)を改善する事が出来ました。また、上雷の顎関節症発症のリスクも減らすことが出来ました。

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咬合平面と咬合高径の適正化により後方に下がっていた下顎が前方の正しい位置に誘導されていく様子をご覧下さい。この事により顎の関節に加わる過大な圧迫が解放され正常な顎関節の成長を導き出っ歯(上顎前突)と深すぎる咬み合わせ(過蓋咬合)を改善する事が出来ました。また、上雷の顎関節症発症のリスクも減らすことが出来ました。

<補足>
矯正治療には、いくつかのリスクと副作用が有ります。
矯正治療をお考えの方は、下記の記事をご参照ください。
「矯正歯科治療で生じうるリスクや副作用について」(クリックHere)

 

過去の症例はこちら

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