小児の受け口(反対咬合)は短期間の治療で改善しますが・・・ album 233
今回は受け口が気になって来院した3歳6ヶ月の小児の症例です。
多くの場合、小児の反対咬合の治療は1年程で劇的に改善しますが、その後の上下顎骨の成長発育をしっかり観察しコントロールし続ける必要があります。
上顎の成長発育が望める10歳位までは上顎の成長発育を促すような咬合誘導・咬合育成が大切です。その後、女の子の場合14~15歳位まで、男の子の場合は18~19歳位までは下顎は成長発育しますので、当院では異常嚥下癖の改善、舌の挙上訓練を始めとした口腔筋機能療法(
矯正治療後の安定したかみ合わせを維持するためには、前歯の舌側をワイヤーで固定する事やリテーナーを入れ続ける事よりも矯正治療後の歯列を取り囲む筋肉のバランスを整える事が大切です。
小児は、一般的に新しい環境に対する適応能力が高いので反対のかみ合わせを治すことはそれ程治難しくない場合が多いと思われます。顔が変形するような骨格性の反対咬合になる前に、早期の矯正治療を行いましょう。
それでは治療前後の写真をご覧下さい。
<参考>