出っ歯(上顎前突)の非抜歯矯正治療に必要なこと 【album 305】

出っ歯(上顎前突)の矯正治療は小臼歯を4本抜歯する治療が多いのですが、出来れば健全な歯牙を抜歯する治療治療は避けたいと考えています。その為には、奥歯の高さ(咬合高径)と奥歯の咬み合わせ(咬合平面)を適正化する事によって、下顎を前方に誘導してしっかりした咬合を作る必要があります。顎の成長発育が期待出来る小児矯正治療においては下顎の前方成長を促す事も可能ですが、成人の矯正治療においては下顎の成長を促す治療は不可能であります。しかし、奥歯のかみ合わせ(咬合平面)を適正化して下顎を前方に誘導して咬合を再構築する治療は可能です。それでは、当院で行っている非抜歯矯正による上顎前突の実際の治療法をご覧下さい。

<参考>
咬合平面・咬合高径の適正化とは?
咬合平面と咬合高径と顆路の適正化と非抜歯矯正治療について

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ワイヤー矯正により奥歯の咬合高径と咬合平面を適正化して、下顎を前方に適応させ咬合を再構築しています。その結果、非抜歯で上顎前突を改善する事が出来ました。

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ワイヤー矯正により奥歯の咬合高径と咬合平面を適正化して、下顎を前方に適応させ咬合を再構築しています。その結果、非抜歯で上顎前突を改善する事が出来ました。

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ワイヤー矯正により奥歯を上下顎共に後方移動しました。その結果、上顎の前歯を後退させ、下顎の八重歯も非抜歯で改善する事が出来ました。

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ワイヤー矯正により奥歯を上下顎共に後方移動しました。その結果、上顎の前歯を後退させ、下顎の八重歯も非抜歯で改善する事が出来ました。

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下顎が左に3㎜ずれています(顎偏位症)。下顎は奥歯のかみ合わせが低い方に偏位する事が多く見られます。そこで奥歯の高さ(咬合高径)を整え、下顎を右側に修正しました。

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上顎の形態が尖形であるため前歯がでている状態です。先ず取り外しの拡大床で歯槽骨形態修正を施し、その後ワイヤー治療によって上顎の形を整えました。

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下顎も上顎同様に尖形で全ての歯が並ぶ顎の大きさが足りません。そこで取り外しの拡大床で歯槽骨形態修正を行い、その後ワイヤー矯正で歯並びを整えました。八重歯を非抜歯で改善する為にワイヤー矯正で奥歯を後方移動しています。

 

<参考>

過去の症例はこちら

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